第24回神学校等人権教育懇談会が2010年7月8日(木)午後1時から5時まで、教団会議室で行われた。
出席者は、7つの神学校・大学神学部からの代表8名と部落解放センター関係者3名の計11名。
まず、礼拝で懇談会が始められ、西南大学神学部の片山寛さんによって詩編130編のみ言葉から、差別の根源はどこにあるか等について心に問いかけるメッセージをいただいた。
その後、東谷誠さん(部落解放センター運営委員長)から挨拶があり、この懇談会を開き続けてきたことの意義や、神学校での人権教育を継続的に行っていくことの大切さについて語られた。
次のプログラムは、過去の人権教育懇談会で、参加者の間で交わされた質疑に対する発言について、その真意を確認する時間がもたれた。多くの時間がこのために割かれたことになるが、今後の懇談会の歩みのためには、必要な時間であった。
その後、同志社大学神学部の原誠さんにより、大学で人権教育がどのように行われているかについて、資料を用いて詳しく紹介してくださった。とても興味深いものであった。
同志社大学が、一神教学際研究センターを創設したことに関わり、どのようなカリキュラムが作れるか、総合大学の中にある神学部の課題、文科省からの要請に答えるための大変さ。人権に関わっては、学内に倫理審査室、ハラスメント防止のための委員会、クレーム・コミティー、人権教育懇談会(教職員対象)等の紹介があった。
その中で、心に留まったことは、文科省が大学に倫理基準のより高いレベルにおいて作るように要請してきていることであった。アンケートにおける匿名性や利用の仕方の基準の高さ等に、驚かされた。
次に、今後の予定について話し合い、年2回開いていくことが提案された。
次回は2011年3月24日(木)に教団会議室で行い、各神学校に事前にアンケートを送付し、どのような人権教育(部落差別問題)がなされているかの資料を集めて、懇談会に臨むことになった。
(横山基生報/東京聖書学校)