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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4707号】2010年、猛暑の夏に、教会青年は

2010年9月25日

 

ワーク・キャンプ(千葉)、献身修養会(高知)

 

新会堂の建築でペンキ塗り

千葉支区青年部ワーク・キャンプ

820日(金)~21日(土)、建築中の千葉北総伝道所を会場に、日本基督教団東京教区千葉支区青年部ワーク・キャンプが開催された。7教会から延べ14名の参加という、比較的小規模の集いであった。

ワーク・キャンプの名のとおり、頭を動かすのではなく、体を動かすことをプログラムの中心とする青年の集いであり、近年は、にじのいえを会場に行われていたため、にじのいえが閉鎖となった今年は、会場選びの段階から困難が予想された。

しかし、同じ千葉支区の千葉北総伝道所の大串眞牧師より、新会堂建築にぜひ支区の青年たちの助力を得たいとの申し出があり、会場選びは困難な思いをすることなくクリアされた。ただし、建築中の会堂が会場ということで、宿泊に関しては不可能であったことから、宿泊は鎌ヶ谷教会で、ということであった。

さて、作業の内容は、新会堂のペンキ塗り。初日の午前中に三々五々集合した青年たちは、開会祈祷会を済ませた後、準備をし、作業に移ることとなった。

予定では、早速ペンキ塗りということだったのだが、まずはその前の、養生からの作業となった。もちろんほとんどが初心者で、職人さんや、千葉北総伝道所の皆さんの指導の下、見よう見まねで作業を開始するのであった。

これまでも青年部のワーク・キャンプでは様々な作業を行ってきた。ペンキ塗りもしたことはあった。しかし考えてみれば、ちょっとした会堂修理ということではない、まったくまっさらな新会堂の建築、しかも、ペンキ塗りという大切な作業に、素人が手を出しても良いのかと思わないでもない。青年たちの作業を見つめていた千葉北総伝道所の皆さんは、内心冷や冷やしていたのではないかと今になって思うものである。

準備の段階ではあまり青年からそういう声は出なかったように思うのだが、青年も何か自分の腕に自信があったのだろうか、なかなか度胸のある青年たちである。それはともかく、体を動かすワーク・キャンプにしては、細かい緻密な神経を使う養生の作業が続き、1日目はペンキを触ることなく終了した。

作業終了後、場所を変えて、千葉北総伝道所の皆さんと、青年たちとの合同のバーベキューが行われた。全ての準備を千葉北総伝道所の皆さんがしてくださり、青年たちをもてなしてくださった。

この後は、青年部のみの夜のプログラム。大きなお風呂で汗を流し、宿泊会場である鎌ヶ谷教会に移った。夜は青年らしい語らいのときや、青年のほとんどが、千葉支区J・S(中高生)修養会経験者であることから、過去のJ・S修養会の映像を見て楽しむひとときも与えられた。

2日目、養生の残りの作業をしつつ、いよいよ待ちに待ったペンキ塗りの作業が始まった。職人さんもびっくりだったかどうかは分からないが、なかなかの作業ぶりで、あっという間に会堂メインの礼拝堂の壁が白く塗り上げられていった。まだまだ塗り続けたい、そんなところであったが残念ながらタイムアップ。

閉会礼拝で、教会における奉仕について確認をし、祈りをもってワーク・キャンプの全てのプログラムが終了した。

今回の経験は、これからの青年たちの信仰生活の大きな財産となるだろう。この貴重な経験を神様に感謝し、宿泊場所を提供してくださった鎌ヶ谷教会、そして、青年部を快く受け入れてくださった千葉北総伝道所の皆さんに感謝を捧げ、報告を終わりとさせていただく。

(小林信人報)

 

青年たちは真剣に祈り求め

西日本教会青年同盟 夏の献身修養会

 

先日の日曜午後、教会の一室で過ごしていた高校生の一人が私に声をかけてきた。「先生...」、普段とは違う真剣なまなざしで、「洗礼を受けたいんですが」と言った。献身修養会に参加し確かな思いが与えられたようだった。私の心の中は、神の御業を見せていただいた思いでいっぱいだった。

810日(火)~12日(木)、高知東教会と清和学園を会場に西日本教会青年同盟第12回夏の献身修養会が行われた。決して大きな集まりではないが、地道に続けて来て春12回、夏12回の合計24回目を数える献身修養会となった。発足当時から変わらない主題は「キリストと教会に仕える」である。

今回講師のご労苦をとってくださったのは富山二番町教会の小宮山剛牧師。御自身の体験を通して二度にわたる講演をしてくださった。講演Ⅰは「生きておられる主」、講演Ⅱは「献身」という題で、ペトロやトマスを取り上げながら、裏切りや失敗、疑いや絶望をかかえる弟子たちを、主が召され用いられたことが語られた。弟子たちの姿に重ねられるように、講師ご自身のキリストに捉えられた経験、入信や献身の証しがなされ、信仰とは関係のないような出来事も含め、挫折や失敗さえ用いて神が人生を導いて来られたことが印象深く語られた。参加者一人ひとりも自分たちの歩みについて考える時となった。ある青年は、「私のこれまでの歩みも神さまの奇跡の連続だった...数え切れないほど神さまはしるしをくださっていたのだと実感させられました」と言った。

プログラムは、1日目が開会礼拝、講演Ⅰ、分団、夕食(バーベキュー)、教会紹介とレクリエーション、晩祷、近くの温泉に行き終了。

2日目は朝の礼拝、散歩、朝食、講演Ⅱ、分団、昼食、高知散策(高知教会見学とよさこい祭り)、夕食、そして夜の特別プログラム。全員が奉仕できるよう聖歌隊チームと紙芝居チームに分かれて準備。特別プログラムは賛美を中心に、聖歌隊の特別賛美、トマス現代版の紙芝居、就職を前にした学生、社会人として歩み出した者、神学生による証し、説教、祈りの時などが組み合わされたプログラムだった。

3日目は朝の礼拝、散歩、朝食、全体会の後、聖別会でそれぞれ献身修養会に参加して与えられた思いを語った。そして派遣の閉会礼拝。

青年層が決して多いとは言えない地方教会の中で、地域によっては教区や分区・地区の青年活動もない現状を憂い、青年たちに交わりが与えられ、求道者が洗礼へと導かれ、キリスト者の中から伝道献身者が起こされるようにとの祈りの内に、西日本教会青年同盟の歩みは始まった。「献身」を前面に強く打ち出す修養会として歩み続けてきた。「献身」を考える中で受洗、信徒として生涯をどうささげるかを青年たちは真剣に祈り求めている。修養会を終え、ある青年が「神さまに仕事を通して仕えていくのだという思いがはっきりされました」と言ってくれた。

この修養会の交わりの中から、召命を受け、それにお応えして献身する者が起こされるという神のすばらしい御業を目撃する恵みを与えられていることを心から感謝している。現在も東京神学大学在学中の者がいるし、すでに神学校を卒業して伝道者として歩んでいる者たちがいる。このような献身修養会が各地で行われることを願っている。

(小林克哉報)

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