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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4704・05号】最新情報が提供され、対応を協議 統一原理問題全国連絡会

2010年8月14日

 

2010年度の統一原理問題全国連絡会は617日(木)と18日(金)の両日、佐賀県唐津市で開催された。韓国から30名の方々をお迎えし、自主参加者を含め100名の参加者を得て開催された。

1日目は、まず代表世話人の小出望宣教委員長から挨拶と日本での統一協会の動き、この連絡会の歩みについての話で始められた。

次いで、釜山長神大学校の卓志一教授による「統一教-最近の動向及び日本国内の主要韓国異端の現況」、大神周一弁護士による「日本における統一協会に対する闘いと課題」、岩崎一宏日本バプテスト連盟枝光教会牧師による、渡韓している救出対象者への取り組みの講演がなされた。

卓教授は、最近の統一協会が、過去のキリスト教異端という否定的イメージを克服すべく、自らを「キリスト教でない新しい宗教」と主張し始めていること、教祖文鮮明からの世代交代の進行状況など、韓国からならではの情報が提示され、韓国キリスト教会との連携の重要性が再確認されるものとなった。

大神弁護士は訴訟を中心とした統一協会との闘いについて講演され、その被害が経済的だけでなく、信教の自由、婚姻の自由、家族関係の破壊などの問題に及ぶと話された。また、日韓トンネル構想の経緯と、現在もなおこれを利用して大学などで影響力を拡大しようとしている状況を指摘された。

岩崎牧師は、渡韓信者家族の救出活動を紹介された後、韓国でのキリスト教会関係者の協力がその救出を成功させたこと、そのような協力関係構築のために、連絡会と韓国教会との更なる協力関係が重要であると語られた。

2日目は竹迫之委員の「新天地」等の活動についての情報提供と出席者との情報交換、教団各教区の取り組みの報告、1日目の3つの講演についての質疑応答と討論がなされた。それらの協議の中で、「新天地」などの新しい反社会的集団の活動への警鐘、既成教会がそのような活動を受け入れてしまう〝教会のカルト化〟問題なども議論された。今回の連絡会には、日韓両方の弁護士たちも参加しており、具体的な法的対応や日韓の今後の協力について話し合う準備委員会を設置することとなり、連絡会の存在意義が再確認された会となった。

(坂田進報)

 

教団新報
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