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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4702号】2010年度教区総会報告④ 戒規関連の教団総会提案議案2件可決 神奈川教区

2010年7月17日

 

教区総会終え、不安と望みを抱きつつ教団総会へ

 

124回神奈川教区定期総会は、626日(土)、清水ヶ丘教会を会場に、開会時で正議員234名中184名が出席し開催された。

会議冒頭、「神奈川教区形成基本方針」の前文と本文、全文が朗読された。准允及び按手志願者の所信表明時には、これに対する姿勢を問う質問があり、一様に評価する返答がなされた。岩﨑隆議長は、「教師試験は不当であるとまでは言えないと認める人は挙手を」と議場に呼びかけ、賛成多数で、准允及び按手の執行が承認された。

山北宣久教団議長による問安使挨拶では、主に戒規・免職、その背景にある聖餐理解について質疑がなされたが、この議論は、議案8910号の審議で白熱した。

教区常置委員会提案の議案第8号...教団総会に「聖餐のあり方について慎重かつ十分に論議する場を教団内に設置する件」を議案として提出する件...の主文は、「(1)常議員会において十分な時間をとって聖餐のあり方について内容的な論議を行う。(2)その論議が十分に煮詰まるまでは特段の法的な処置をとることを控える」。単にこの議案に対する賛否ではなく、聖餐と戒規を巡り、激しい議論が交わされた。議案を支持する意見では、戒規についても聖餐についても、そこには排除の論理があり、当該教会の歩みを無視している、聖餐をクローズドにできない事情を持つ教会もあるなどが上げられた。不支持の意見では、先に既成事実を積んでから意見を主張するのは間違い、ルールを重んじ、同じ土俵に立たなければ議論はできないとする意見などが述べられた。また、教憲・教規、更に準則について、賛否双方がその解釈と位置付けで意見を述べ対立した。更に、フリー聖餐の論拠として、ドイツ福音主義教会の一例が挙げられたが、これに対し、同じ出典から真反対の結論が述べられているという指摘がなされるという場面もあった。

上記(1)(2)に加え(3)その論議が十分に煮詰まるまでは未受洗者への配餐を控える、という修正案が出たが、170名中15名の賛成で否決され、本案が95名の挙手で可決された。

池迫直人議員提案の議案第9号...日本基督教団教師委員会による北村慈郎教師に対する免職適用の無効を確認する件...でも、議案第8号と似通った議論がなされ、加えて第36回教団総会における第44号議案の解釈を巡り、教師委員会が提訴を受理したことが有効か無効かで、議論は白熱した。

閉会時間が迫る中で、採決が行われ、168名中96名の挙手で可決された。

櫻井重宣議員提案の議案第10号...北村慈郎教師並びに紅葉坂教会に謝罪し、日本基督教団が今一度「公同教会」を目指して歩むことを確認する件...は、主文で、議案名に盛られていることに加え、下記の内容が提案された。☆〈洗礼を受けたものが、聖餐を重んじ〉るという、教会形成をして来たことを共通理解とする。☆豊かな聖礼典を目指し、時間をかけ、互いの主張に耳を傾け、忍耐と希望をもって合意を目指す努力をしていく。☆各個教会や牧師の判断で未受洗者に陪餐することに踏み切ることには慎重であるべき、合意を得るまでは踏みとどまるように努める。「☆部分抜粋」。

審議は15分刻みで繰り返し会期延長する中で行われた。対立する両者に配慮した内容であったが、両者共の譲れない主張に抵触しており、結果、160名中31名の挙手で否決された。

その他の議事では、議案第6号決算報告が印象的であった。望月克仁財務委員長は、プロジェクターを用い、種々の統計図表を駆使して、詳細に説明した。

教団総会議員選挙結果

【教職】藤掛順一(横浜指路)、島田勝彦(清水ヶ丘)、北村慈郎(紅葉坂)、宇野信二郎(横浜大岡)、寺田信一(海老名)、古谷正仁(蒔田)、孫裕久(川崎戸手)、島耕一(小田原)、須田拓(橋本)、尾毛佳靖子(戸塚)、牧野邦久(横浜二ツ橋)、古旗誠(横浜上原)、三宅宣幸(元住吉)

【信徒】望月克仁(鎌倉雪ノ下)、都筑正顕(横須賀小川町)、杉森耀子(小田原十字町)、小川信順(茅ヶ崎)、中林克彦(鎌倉雪ノ下)、數井紀彦(横浜指路)、武田利邦(横浜二ツ橋)、谷口尚弘(紅葉坂)、内田保彦(六角橋)、小島桂子(清水ヶ丘)、新庄悦子(蒔田)、佐竹昇平(大塚平安)、斉藤圭美(高座渋谷)

(新報編集部報)

 

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