2010年5月25日(火)、富士見町教会において、第69回東京教区定期総会が、議員503名中360名が出席する中、開催された。
今回の総会では、東京教区が昨年から「教区が結論を出した三里塚教会問題を現在も尚、一部常議員や教区議長が糾弾していること」、「阪神淡路大震災救援金等にかかわる諸問題を当該教区が明らかにしないこと」、「教団との一定の距離を置くとした教区が教区活動連帯金や教団一般会計の当該教区宣教連帯金を受け取る等」などを理由に、これらの問題が解決するまで教区活動連帯金拠出を留保していることについて、多くの意見や疑問が寄せられた。特に北海、沖縄などが困難な状況に陥っているという主張がなされ「兵糧攻めではないか」「北海ではこの留保による不足を、教区が補填してきたが、その原資も尽きる。お金を出さないという方法はやめるべき」との意見が出された。これについては長崎哲夫議長から「教区ですでに解決している問題が様々な所で取り上げられ、批判されること、教団と距離を置くはずの教区が、教団からお金は受け取っていること、兵庫教区が震災後16年も経つのに、教団の資金の使途を明らかにしないことなど、本当の連帯を崩す、教団のあり方に対しての留保である」と述べられた。また、留保に賛成する立場から、「未受洗者配餐をしている教会、教区にも出さないなど、規定を定めてほしい」との訴えがなされた。
また常置委員会報告に対しても多岐に亘った質問がなされた。特に成増キリスト伝道所の『被包括関係廃止』の手続きに関してと、教団の幹事任用に関する協議会が開かれたことについて、意見や質問が寄せられた。
今総会には2010年度北支区総会から「支区活動充実のために、支区交付金を教区経常会計総額の10%を目標に増額する件」が提出された。長崎議長から「この件は教区規則の変更に当たるので、現時点では議題としては成立しないが、そのことも踏まえて議場に諮りたい」と説明がなされた上で意見が交換された。提案理由に記載されている事項の誤りなどが指摘され、賛成少数で否決された。
常置委員選挙結果(半数改選)
【教職】岸俊彦(経堂北)、長山信夫(銀座)、野村和正(長原)、菅原力(弓町本郷)、松下恭規(芝)
【信徒】棟居正(柿ノ木坂)、岡田義信(田園調布)、朝岡瑞子(船橋)、永井清陽(経堂北)、持田二郎(池袋西)
教団総会議員選挙結果
第1選挙(教職17名、信徒17名)
【教職】倉橋康夫(富士見町)、木下宣世(西千葉)、長山信夫(銀座)、渡邊義彦(柿ノ木坂)、長崎哲夫(東京山手)、岸俊彦(経堂北)、中村公一(代々木中部)、張田眞(鳥居坂)、山北宣久(聖ヶ丘)、小橋孝一(新島)、中村征一郎(東金)、菅原力(弓町本郷)、今泉幹夫(小金)、石井錦一(松戸)、深井智朗(滝野川)、藤田義哉(玉川平安)、松下恭規(芝)
【信徒】鈴木優子(小松川)、川上郁夫(西新井)、鈴木功男(目白)、棟居正(柿ノ木坂)、樋田利明(富士見町)、池田浩二(霊南坂)、持田二郎(池袋西)、永井清陽(経堂北)、岡田義信(田園調布)、朝岡瑞子(船橋)、吉池光(九段)、岩澤嵩(銀座)、澤田竹二郎(白金)、笠原康子(銀座)、角谷多美子(安藤記念)、小平正宣(代々木中部)、石渡伸一(聖徒)
第2選挙(各支区より2名づつ)
【教職】竹井真人(波浮)、井上馨(小岩)、佐野英二(安藤記念)、及川信(中渋谷)、田村博(田園調布)、長津栄(高輪)、鍋谷憲一(根津)、山本裕司(西方町)、岸憲秀(千葉本町)、眞嶋威(新津田沼)
【信徒】黒沢咲子(下谷)、村杉早苗(浅草)、林言彦(渋谷)、矢崎容子(聖ヶ丘)、川添裕一(自由が丘)、柴田嘉浩(高輪)、浅川一彦(小石川白山)、甲賀和彦(武蔵野)、奥山盾夫(千葉本町)、伏見陽子(新津田沼)
(新報編集部報)