第68回四国教区総会は4月28日と29日、ウェルピア伊予で、正議員155人中、開会時、116人が出席して開催された。
開会礼拝後、黒田道郎議長による次のような議長メッセージが示された。
高齢化と教勢低下、無牧師の教会の増加、厳しさを増す互助制度の運用等の課題に、常置委員会を中心に全力で取り組んでいく。諸課題に対し、教区内の諸教会及び伝道所が互いに信頼しあうことを主の御心とし、教会員どうし・教師どうし・教会どうし信頼関係を築きながら、さまざまな協力を重ねてきた。
教団総会議員選挙の内、信徒議員については、従来どおり選考委員7名を選任し、推薦者を挙げることが承認された。四国教区の議員数が18名から16名に減らされたことには、信徒数の減少(経済的には一種教会が2つなくなったぐらいのダメージ)が反映していると、篠浦千史副議長は閉会礼拝説教で指摘している。その中で、増える牧師謝儀は賄われ、自立連帯献金が99・3%を達成していることは、牧師を大切にし、伝道について皆で支え合う姿勢があってのことであると、篠浦副議長は述べた。
第1日目の議事の後、「今、私たちの教会を考える-教団宣教方策会議を踏まえて」との主題で協議会が行われた。3月に開催された教団の宣教方策会議に出席した寺岡恭仁子常置委員、堀池良明常置委員、堀眞知子教区書記が発題、宣教方策会議の報告・感想を述べ、当該会議の議題が、どうしたら四国教区みんなの問題になるのか、という点が注目された。具体的には、教憲教規の重要性、それに比して信徒が学んでいない、あるいは指導されていない現状、さらには教会法について等、教団問安使の内藤留幸総幹事に多くの質問が寄せられ、総幹事の解説を交えながら、幅広く討議がなされた。
討議中、北村慈郎牧師に対する戒規問題について、戒規は信仰的でないと疑義を表明する意見、それに対し神との契約に賛同した者の共同体であることを真剣に受け止めるべきであるとの意見が出されるなど、緊迫した場面も見られた。教団教師委員である堀牧師は、戒規は悔い改めへの招きであるというのが教師委員会の立場であると述べた。
全体では、地方教会には相互の信頼構築と伝道協力が急務、必要不可欠であることが再確認された総会であったと言えよう。
教団総会議員選挙結果
【教職】小島誠志(松山番町)、野村忠規(松山城東)、黒田道郎(石井)、黒田若雄(須崎)、芦名弘道(近永)、篠浦千史(さや)、木村一雄(琴平)、寺島謙(新居浜西部)
【信徒】長島恵子(鴨島兄弟)、堀池良明(須崎)、濱田康行(土佐)、安宅登代子(石井)、寺岡恭仁子(屋島)、井原裕子(三島真光)、東安子(近永)、木俣努(香川豊島)
(秋葉恭子報)