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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4699号】教区幹事に日向恭司前書記を選任 北海教区

2010年6月5日

 

53日~4日、北海道クリスチャンセンター(札幌)にて北海教区第70回定期総会が、129名中、開会時で106名の出席を得て開催された。

議員点呼直後、担任招聘が未承認のためという理由で、榮英彦教師が教会選出議員ではなく、教区内無任所教師として推薦准議員登録されたことについて、札幌教会議員より質問があり、また招聘承認保留の理由そのものが問われたが、久世そらち議長は「招聘承認は常置委員会で継続審議中。担任教師として未登録ゆえ准議員登録となる。教務内容の審議にはここでは踏み込まない」とした。

山本光一教区幹事辞任に伴い、幹事代行の日向恭司書記が、正式に教区幹事として任期4年で選任され、また欠員となった書記には卜部康之議員(千歳栄光)が任期1年で選出された。

教区総会議長総括、教務関係報告、決算・予算関連等の審議において教区常置委員会と札幌教会間の問題が多く議論に上がった。総会冒頭の議員資格からはじまり、札幌教会の教区分担金納入保留について、牧師就任式執行の合議が合意に至らなかったことについて、また常置委員会と札幌教会の関係が複雑化する発端となった07年度教区総会より続いている訴願取扱について、多くの議案審議において論じられ、この問題に時間が費やされた。

この他、特記すべき議案は次の3件であった。

「パワー・ハラスメント防止、ガイドライン制定」議案。教区常置委員会のもとに防止委員会を設置し相談に応じる。必要に応じて問題解決のため調査委員会が設置される。常置委員会に対応能力があるか疑問と制定反対意見があったが、賛成多数により可決した。

「アイヌ民族の権利回復運動推進」議案。賛成多数にて可決。

「教区は未受洗者への聖餐礼典執行を停止するよう求める」とする議案。上程反対の動議を少数否決した後、上程された。提案理由が述べられたが、直ちに審議を終了する動議を102名中76名、3分の2以上の賛成で可決した。

また建議として次の2件が提出され、いずれも議案として採択された。

「未受洗者陪餐をしている者は教区三役、常置委員になることはできない」とする議案。建議採択、議案としたことに疑義の意見が述べられたが上程され、提案理由が述べられた。審議に入るかどうかで混乱し、既に内容に触れる意見もあったが、結局、審議に入ることはふさわしくない、とする動議に104名中85名、3分の2以上が賛成し審議を行わず終了した。

「砂川政教分離訴訟支援推進」議案、賛成多数可決。

2日目午前、問安使・内藤留幸総幹事が質疑に応じた。多くは未受洗者配餐、北村教師戒規執行を巡っての質問、意見であった。総幹事は執行機関の長として決議機関の決定への意見は慎重にとしつつも、問安使として丁寧に応答した。

常置委員選挙結果(半数改選)

【教職】西岡昌一郎(旭川六条)、後宮敬爾(札幌北光)

【信徒】稲垣正策(函館千歳)、板谷良彦(札幌北部)

教団総会議員選挙結果

【教職】久世そらち(札幌北部)、西岡昌一郎(旭川六条)、後宮敬爾(札幌北光)、笠田弘樹(琴似中央通)、佐藤幹雄(岩見沢)、日向恭司(教区)、秋山千四郎(北見望ケ丘)、卜部康之(千歳栄光)

【信徒】稲垣正策(函館千歳)、板谷良彦(札幌北部)、藤巻朋子(札幌元町)、今多正行(札幌元町)、島崎康広(千歳栄光)、相馬述之(札幌北光)、佐久間光昭(置戸)、北村茂(手稲はこぶね)

(渡邊義彦報)

 

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