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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4693号】荒野の声

2010年2月27日

▼日本伝道150年記念式典での、山北宣久議長の説教に、「国語辞典は愛で始まり、腕力で終わる」という一節があった。新報編集委員会で話題となり、いろいろな辞書に当たった。該当する辞書も見つけたが、愛で始まり、ワンワンで終わるものもあった。これは愛犬家が喜びそうだ。嗚呼が最初のものもある。んも、ちゃんとある。▼委員の間で話が弾む。「嗚呼で始まり、ンーンで終わるのがいい、どこか哲学的だ」、「愛で始まり、和で終わるのはどう、仏教的かな」。「聖書大辞典はアァメンで始まり、わんで終わる。わんはお椀のことで、これは土の器だ」と、説教が始まる。▼『名なしの探偵』シリーズで知られるビル・プロンジーニは、言葉遊びが大好きだ。『決戦!プローズ・ボウル』などは全編言葉遊びで出来ている。『名なしの探偵』に頻出する独特の言い回しを借りる。「戒規」は、辞書で見れば、「怪奇」の後で、「会議」の前にある。▼「正義」は「性急」と、「請求」の前で、「正規...正しい決まりごと」の後にある。「違反」は「いばり...威張り、尿(いばり)」と「いびき」の間にある。プロンジーニそのものの引用は、全作品を読み直さなくてはならないので諦めた。▼私たちの信仰では、言葉は命だ。教会の辞書は、『愛』で始まり、『Xmas』で終わるのはどうだろう。

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