【4693号】教師間の信頼関係が問われる時に 教師会訪問(西東京・東京東支区)

 

◆1%を越える道-日本における伝道を考える 西東京教区一泊教師研修会

 

212日、高尾わくわくヴィレッジを会場に、西東京教区一泊教師研修会が開催された。主題は、「1%を越える道-日本における伝道を考える」。講師は古屋安雄聖学院大学教授。講師紹介には、1926年上海の生まれと記されている。誕生日には84歳となる勘定だが、年齢を感じさせない。外見も若くトレードマークの蝶ネクタイも映えるが、そういうことではない、何しろ考え方が若々しい。大いに刺激を受け、深く考えさせられた。

氏自身が冒頭に述べたように、「近著『何故日本にキリスト教は広まらないのか』にも記した持論」が、「サムライ」をキーワードに、大胆に分かり易く展開された。

明治初頭のキリスト教は、植村正久等の旧武士階級出身者によって担われた。以来150年間、人口の5%に過ぎない「サムライ」が、人口の5%に満たないインテリ階層を伝道対象にし、あまり労・農者を相手にして来なかった。今日も、庶民、大衆、本を読まない若者への伝道を考慮に入れていない。それでは到底「1%を越える道」は開かれない。最低10%にならなければ、この世に影響力を持ち得ず、この世を変えることは出来ない。

「サムライ」は、苦渋に満ちたような顔をして、難しい話をすることを美徳と心得ている。結果、教会員は小難しい話を喜ぶ者に限定されてしまう。頭ではなく、行動、実践に結び付くもの、観念ではなく実態を伴ったものが求められる。説教も、語る・教えることよりも、信徒に聞くことに力点を移さなければ、本当の伝道力にはならない。

話題は、天皇制とキリスト教、戦時中の教会の現実、更に、賀川豊彦の「神の国運動」に発展し、後から振り返ると煙に巻かれてしまったという気持ちがする程に、自由自在に展開された。しかし、主題は一貫していたようにも思う。

大衆への伝道についても、節制・禁欲を旨とする「サムライ」的視点ではなく、お祭り好きな日本人を見据えて、讃美・礼拝を改革しなくてはならないということに話が及ぶ。

会費を安く抑えるために用いられた宿は、以前は高校の校舎だったとのこと、4人一部屋で遅くまで話し込み、神学生に戻ったようだった。講師の話をありがたく拝聴しただけでない。「量より質が大事だ、地の塩は1%で事足りる」とか、いろいろと異論・反論も出された。若い牧師たちから活発に意見が出されたことを、古屋講師は「日本伝道も150年経ったことを感じさせられる」と喜ぶ。講演の狙いは、教化ではなく、若い教師を刺激し、立ち上がらせることだったと見た。

会期中に行われた三つの礼拝(説教)も感銘深いものだった。河村博調布教会牧師は、開会礼拝説教で、障がい故に、自分の口で信仰告白し洗礼を受けることのできなかった一人の女性への、役員会・教会の取り組みを具体例として上げて、マルコ福音書2112節の「中風の者の癒し」と重ねた。

朝位真士桜ヶ丘教会牧師は、Ⅱコリント4715節をもとに、開拓伝道、会堂建築の実体験と絡めて、ユーモアたっぷりに朝の礼拝説教を語った。

七條真明高井戸教会牧師は、Ⅰコリント91923節を取り上げ、「十把一絡げの伝道ではなく、目の前の一人ひとりへの伝道であった」とパウロの伝道姿勢を論じ、「伝道は愛の業、贖罪の愛」と述べた。

三者三様、それぞれに個性・持ち味が溢れ、教師を立て清めて用いて下さる方の豊かさを思わされた。

 

◆教師会の充実こそが、メンタルケアの第一歩 東京教区東支区教師会総会

 

東京教区東支区教師会総会が、29日、下谷教会を会場に開催された。

小島仰太教師委員長代行(浅草教会牧師)が、活動報告を行い、次の点を強調した。

昨年のテーマは「牧師の召命観」だったが、09年度は特にテーマを設けず、現場の体験を分かち合うこととし、その都度、課題ごとに学んだ。初めての試みだったが、互い(の現場)を知りアドバイスを受けた。牧会上のことは誰にでも話せることではないので、大きな意義があった。

教師会の開催は2回に止まり、一泊研修会を併せても3回だった。

顔を合わせる回数を増やしたい。顔を合わせることで、もっと互いから学び、悩みも分かち合いたい。

以上を、評価と展望としたい。

10年度活動計画の協議では、教師会開催を倍に増やすことが提案され、決議された。特に、一泊研修会では今橋朗氏を講師に迎え、「過越の食事」を体験するべく準備が進められている。ユダヤ教の礼拝を体験することが計画されていることも発表された。

また、質疑では、牧師のメンタルヘルスについて、単に学ぶだけではなく、グループ作りに踏み込むべきだとの提案がなされた。このことを巡り、ひとしきり情報交換がなされ、また、グループミーティングの実現については、積極論と慎重論とがあったが、牧師のメンタルヘルスの重要性という点では、共通認識化されており、原則反対論はなかった。ここでも、顔を合わせる機会を多く作ることの必要性が述べられ、取り敢えずは、教師会の充実こそが、メンタルケアの第一歩であることが確認された形となった。

議事では、山田静夫教師委員長(三崎町教会牧師)の体調不良による辞任が承認され、小島委員長代行が正式に委員長に選出された。

この後、参加者25名全員が、一人ずつ近況を発表した。この時点で残り時間は40分だったが、ほぼピッタリの時間で終了した。

議事に先立つ礼拝では、池田多実男牧師(江戸川教会)が、Ⅰコリント1023節~111節に基づき、説教した。

特に111節について、『あなたがたもこのわたしに倣う者となりなさい』とあるが、それは『わたしがキリストに倣う者であるように』を前提としている、パウロに倣いなさいではなくて、キリストに倣う者になりなさいということだとし、真の意味でキリストに倣うことの意味を、テキストから丁寧に読み解いた。淡々とした口調だが、大変に力強い説得力に満ちた証しだった。

教師会(総会)に引き続き、下谷教会内で部屋を移し、東支区伊豆諸島伝道委員会が持たれた。常のことだそうだ。往復の時間、交通費の負担が大きいので節約するためであり、そもそも、伊豆諸島の諸教会が彼の地で集まることは、交通の上で極めて困難だ。この日の協議は専ら本年5月に開催する予定の「第40回伊豆諸島連合修養会」についてであったが、時間割が最も頭を悩ませる審議事項だったかも知れない。今会場は大島、例えば八丈島から参加するには、一端東京に出て一泊するか、府中経由で飛行機に乗るか…結局は、ヘリコプターを用いることに結論づいた。ところで、三宅島は、他の島は。修養会の時間割は、交通に合わせるしかない。

大島の2教会を会場に、大島にゆかりのある石井錦一牧師(松戸教会)を講師に迎えて行われる5月の集会が、実り豊かなものになるようにと祈る。

 

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