戒規執行にいたる経過
二〇〇九年七月三一日付けで、当委員会宛てに「北村慈郎教師への戒規適用申立書」(申立人 小林貞夫)が寄せられた。当委員会はこれを受理し、委員会内に調査員会を設置し、申立て内容の事実関係について調査を実施した。
調査の一環として、調査員会が小林貞夫氏および北村慈郎教師に対して面談を申し入れたところ、小林氏は面談に応じたが、北村教師は三度にわたる面談の申し入れに対し応じなかった。よって調査員会では、これまで北村教師が書かれた文書および発言等を詳細に調査し、教師委員会に調査報告書を提出した。そして調査を終了した。
教師委員会ではその調査報告書を承認し、委員会において慎重に検討をした。 その結果、教規第一三五条、第一三六条、第一三八条によれば、教規は未受洗者は聖餐に陪しえないことを規定しているので、北村教師による未受洗者への配餐は教憲第一条違反であるとの結論に至った。
よって、慎重審議の結果、本教師委員会は次のように北村慈郎教師に対する戒規の適用を決定した。
(教師委員会)
免 職
日本基督教団 正教師 北村慈郎
上記の者、聖礼典執行に関し、度重なる勧告を受くるにもかかわらず、日本基督教団教憲および教規に違反し続けていることを認め、かつ、日本基督教団常議員として教会の徳を建つるに重大な責任を有する者たることに鑑み、教規第141条、戒規施行細則第1条及び第4条(4)により免職処分とする。
2010年1月26日 日本基督教団教師委員会 委員長 松井 睦
議長談話
北村慈郎教師に対する戒規適用の現実を重く厳しく受け止めています。
ここまできてしまった現実に痛みを覚えます。ここから生ずる事態の展開は想像を超えるものですが、主の導きを信じて誠実に対応していく所存です。
日本基督教団総会議長 山北宣久