【4692号】明日の教団を想う 伝道150年記念諸集会の後に

 

日本伝道150年から200年へ 横浜指路教会牧師 藤掛順一

伝道200年の時に日本に教会はどれだけ残っているだろうか、と真面目に考えなければならない状況です。このままでいけば、その頃には教団の多くの教会は消滅しているというのが人間の計算です。

しかし教会は主キリストの体です。決してそんなことにはならないでしょう。でもそのために私たちは今、日本基督教団がキリストの体である教会として歩むために力を尽くさなければなりません。キリストの体には神の力が働きますが、人間の結社には人間の計算があてはまるのです。

まことの神でありまことの人である主イエス・キリストの十字架と復活による救いを信じ、その福音の喜びに生き、主のご命令に従って伝道し、洗礼を受け聖餐にあずかって生きる群れこそがキリストの体である教会です。この点で思いを一つにすることができれば、合同教会である教団の多様性は豊かさとなり、力となるでしょう。この基本的一致が得られないなら、烏合の衆として消滅するしかないと思います。

 

伝道!「失敗を恐れるな」
目白教会員 鈴木功男

「伝道に失敗を恐れてはならない。恐れなければならないのは失敗もしないで衰弱していっていることに気づかないことだ」。これは日本伝道150年記念大会での小島誠志牧師の説教。

教団の信徒は毎日2人ずつ減り続けて15年になる。つまり、大教会が毎年1つずつ消えて行っていることになる。これが日本伝道150年目の教団の姿。

何故そうなるのか。受洗が召天に追いつけない状況が続いた結果である。

常議員会で、教団総会で、「伝道に一致して当たる」協議ができない状況はさておくとして…。

「羊は羊が生むものだ」はエミール・ブルンナーが言った言葉として伝えられている。信徒が信徒を生み出す信徒運動として、教師を支えながら主の伝道命令に応えていく道を再構築する。

その一方で、それをバックアップできる仕組み、例えばインターネットなどによるヤングへのアプローチ作戦など、真剣に取り組もうとする機運は高まった。これが、150年記念大会の強い印象である。

「失敗を恐れるな。その時こそ、主にまみえる時である」。小島牧師の説教は力強く結ばれていた。

 

悲しむ人と共に生きていく教団
いずみ教会員 東谷 誠

〝神はその独り子をお与えになったほどに、この世を愛された。〟

私はいずみ教会が好きです。しょっちゅう教会へ行きます。そこで、ボーとしています。そこには牧師がいて、一緒に祈ってくれます。平安があります。教会が好きです。日本の国での自殺者の数は32249人(2008年)でした。その原因の一つに、不況により、仕事がなくなり、貧困になり、住居がなくなり、食べていけなくなったことにあります。又、部落差別やさまざまな差別により、苦しんでいる人がいます。又、子供たちはいじめや、家庭内暴力により、亡くなったり、傷害にあっている事が新聞等で報道されています。このような時代の中で私たち、イエス=キリストを救い主と信じる者が、何を語り、どう生きていくかは、大変大事なことだと思います。

昔、イエス様は、その時代にあって罪人とされ排除されていた人々によりそって、いかれました。私はイエスに従い、差別を受けて悲しむ人、貧困に苦しむ人、迫害を受けている人たちとよりそい、共に生きていく者となりたいと願います。そのような思いを持って、語り、歩んでいきたく思います。日本基督教団も距離をおいている沖縄教区と対話を求め、和解する。そして、みんなで、平和を願い、差別を受けている人、悲しむ人と共に生きていく教団の歩みを続けてほしい。私もそこに参与するものでありたいと心から願います。

 

“神と隣人とに仕える”宣教を
埼玉和光教会牧師 三浦 修

私はプロテスタント日本伝道150年記念集会に賛同出来なかった者の一人です。

理由は2009613日に開催された「ベッテルハイムの琉球伝道」-歴史に学んで、未来を拓くフォーラム-の講演(照屋義彦琉球大学名誉教授)を傾聴したことに起因します。その中で18465月、江戸幕藩体制下(キリスト教禁制)の那覇に上陸、宣教を開始して8年間の滞在中に40名程の求道者を起こし、その内4名の受洗者を誕生させたベッテルハイム宣教師(英国海軍琉球伝道会派遣)の働きを教えられました。琉球・沖縄・日本が切り離された形での日本プロテスタント宣教史はあり得ないと思います。

昨秋の10月開催の常議員会で発言しましたが、将来、〝200年記念集会〟が企画される時には少なくとも〝213年〟が併記されることを強く希望します。

今後の教団の方針として聖句を掲げることを提案します。今日の現状を顧みるときに「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」(詩編1331節)とボンヘッファーが著書〝交わりの生活〟の冒頭に記した御言葉がせまって来ることから〝神と隣人とに仕える〟宣教を考えましょう。

 

キリストに結ばれて一つ
銀座教会牧師 長山信夫

昨年は、プロテスタント日本伝道150年を意義深く記念することができ、ご労苦くださった方々に心から感謝しています。

銀座教会では、200771日から昨年の終末主日まで毎礼拝で延べ126回の「150年の祈り」をささげてきました。東京教区東支区に協力して、「子どものつどい」、「支区のつどい」を開催することができました。今、福音伝道への意欲が高まっていることを感じています。

プロテスタント日本伝道は成功しないだろうとカトリックは見ていたようです。いくつもの教派に別れ対立するキリスト教を、日本人は受け入れないと予測したのです。キリストに結ばれて一つ。これは日本基督教団に託された使命であり、日本基督教団の存在意義であると確信しています。

1883年開催の全国基督教幹部大親睦会の写真があります。その中心に信徒である津田仙と李樹延がいます。福音信仰において一つであること、信徒を中心に一致すること、視野を広げて東北アジアの伝道に協力すること、200年に向かって進むべきプロテスタントキリスト教の方向を示唆していると思います。

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