2009年11月29日(日)、日本基督教団陸前古川教会(宮城県・東北教区)の会堂・一部園舎の献堂礼拝・感謝式が行われた。
陸前古川教会は2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震によって建物が深刻な被害を受け建て替えを余儀なくされた。保育室のみ必要十分な補強をし、新しい会堂建物建設の建築計画を立てた。今回建て替えられたのは礼拝堂とホール、幼稚園事務所など。
外観はつや消しの黒い外壁と木が多用されたデザインで、落ち着きとモダンさを感じさせる。既存の園舎と一体化させることで、雨の日に廊下が雨ざらしになることも防げるようになった。隣接地に建った病院のため、日が射さなくなっていた園庭も敷地の前部に移したことで日照を確保した。
当日は教会員、幼稚園関係者、地区・教区内の関係者など100名以上の人が集まり、感謝の時を持った。礼拝では関純一牧師が「自分達が、こんなにも祈られ、支えられたことは驚きと感謝であり、申し訳ないことだった。申し訳ないままでいるつもりはない。支えられた私たちが、今度は支え、祈る教会になりたい」と涙ながらに語った。
建物が建ったとはいえ、これで建築が終わりではない。なお900万円の借金返済が残っている。しかし、建物が建ったことを希望として、これからも一致団結して歩んでいくことが確認され、教会員一同が感謝の讃美歌を歌って会は閉じられた。
(辻順子報)