9月7日~8日に第36総会期第3回宣教研究所委員会が開催された。
冒頭担当幹事が道家紀一幹事に代わったことが総幹事より報告された。
今回の委員会で協議された大きな課題の一つは「信仰問答」に関することであった。宣研では、今の教団には新たな信仰問答書が必要なのではないかという判断である。どのような信仰問答書かと言えば日本基督教団信仰告白に対応するところの信仰問答が必要とされるのではないかと考える。日本基督教団信仰告白自体が諸教会において、また所属の教師信徒においてしっかりと受け止められていくためである。そしてそのことが一人ひとりの信仰生活において力となっていくためである。日本基督教団信仰告白は簡易信条ではあるが、基本信条や福音主義教会の諸信仰告白を踏まえた充実した信仰告白である。もしその内容が教団内において充分に受け止められていないとするなら残念なことである。せっかく豊かな信仰告白が与えられているのであるから、その内容を信仰問答という形において深めていきたい。
教団には1959年に教団総会の議を経て出された「信仰問答」がある。この信仰問答は全く異なる経緯の中で出されたものであり、従って教団信仰告白に対応しているものではない。このように主旨を異にするものではあるが、それと本委員会が目指しているものとの位置づけを慎重に考えている。また、この作業は宣教研究所が研究機関としての自由な研究の範囲で始めたのであるが、それを教団の中でどのような形で表すかについては今後関係機関と協議しながら決定していきたい。
今回の委員会でもう一つ大きな課題は「宣教基本方策」に関することであった。これについは「宣教基礎理論」と共に数回にわたって議論を積み重ねて来ているものであるが、次第にその姿が見え始めている。これについては鋭意文書化の作業を進めているところであり、ある程度形が整ったところで問いたいと考えている。 (長谷川洋介報)