第36回総会期第1回靖国・天皇制問題小委員会が、2009年7月13日(月)~14日(火)、日本キリスト教会館4階教団会議室で開催された。
今期の委員には釜土達雄(委員長・七尾教会)、芳澤信(真和志教会)、沼田和也(宇和島中町教会)、七條真明(高井戸教会)、栗原清(武蔵豊岡教会)の5名が選任された。小委員会書記には互選により沼田委員が選出された。釜土達雄委員長による開会礼拝の後、自己紹介、書記選出に続き、報告・協議が行われた。
前総会期の小委員会から引き継がれた課題である1.信仰告白共同体としての日本基督教団の形成に寄与する働きを目指す。
2.1の大前提のもとに教団成立時から今日までの「教会と国家」の関係をどのように理解してきたかを検証する。
3.1、2を踏まえて「靖国・天皇制問題」を教会の課題、信徒の課題としていくために委員会として協議しながら担う。
4.当委員会の担っている課題と検証の成果を、社会委員会を経て教団に提言、各個教会に発信する。
5.NCC靖国神社問題委員会の働きで協力できることについては積極的に協力する。
以上を、実際にどのように発展的に継承するのかについて、委員の間で話し合いがもたれた。
そして、当委員会は「靖国・天皇制反対」を運動として行うのではなく、各個教会および信徒一人ひとりが、靖国神社や天皇制の問題とどのように向き合い、神の御前にどのような判断を下すのか、そのための材料となるような情報を発信してゆくという目的があらためて確認された。
今総会期については、「神道とは何か」「マインドコントロールとは何か」「靖国とは何か」「天皇制とは何か」というテーマで学びを重ねようと計画している。「何か」すなわち素朴な疑問に対する入門的な学びを重ね、最終的にはそれらを何らかの小冊子にまとめ、発信してゆくことを目標としている。
具体的なデモや署名運動に参加することができないとしても、また「わたしは小委員会とは異なる見解を持っている」というような意見が出ることも含め、それぞれの教会、また一人ひとりの信徒が「わたしは靖国・天皇制問題をこのように考える」という決断を、イエス・キリストへの信仰のもとに行ってゆく。そのための小さな助けとして本委員会が用いられることを切に願う。
次回の委員会は、11月16日(月)~17日(火)に開催される。
(沼田和也報)