「キリスト教教育主事認定試験の経緯を明らかにする件」は、3月10日に行われた第48回キリスト教教育主事認定試験の結果を不服として認定の無効を求めるものである。「認定試験として過去225人が受験しているが、『不合格』の通知を受けた人は一人も存在しない」、「『認定』試験でありながら、教規に反して『検定』試験化されてしまった疑義がある」とする。
常議員会第1日目、議事日程承認にてまず本議案の体裁が議論となった。常議員会開催前に大阪教区常置委員会より送付された議案には、議題と提案理由の記載のみで何を審議するかが分からず議案として不備である、とされた。議論を経て、向井希夫常議員によって議案が整えられて提案されることとなった。結果、「認定試験の経緯を明らかにするために、常議員会のもとに小委員会を設置する」という提案となった。
提案理由は依然、「もし今回の認定試験の経緯に疑義が確認された場合には、常議員会名において『不合格』の結果を無効とすることを要望する」とされた。
第2日目、最後30分に本議案が上程、審議された。提案理由で向井常議員は、試験を実施した教育委員会の認定試験についての認識を問い、再レポート提出等の手続不備、受験者の受けた不利益等を訴え、教会的配慮の中で試験が行われていない、とした。
この提案に対し、個人の試験結果を常議員会で公開審議することへの反対、受験者のプライバシーに配慮すべき等の意見があった。また提案には受験者個人の問題と試験の仕組みを問うことが混同しており、提案の内容審議に入ることを留まるよう意見があった。
内容審議に入ることの可否について採決、これを否決して審議を終了した。
なお、本件に関する教育委員会議事録が精査のうえ常議員会に提出されることとなった。
(渡邊義彦報)