合同は間違いではない...沖縄からの推薦議員が熱弁
議案39号「合同のとらえなおしと実質化」特設委員会を設置する件、議案40号『合同のとらえ直し』を自分のこととして聴き直し、再度合同関連議案を提出するために、合同記念の日を二月二五日に設置する件、が併せて上程された。
提案理由が詳しく述べられた後、質疑が行われ、特に歴史的な事実関係とその評価を巡って理解が対立した。小島誠志議員は、33総会で審議未了廃案となったことの評価を巡る議論に関連して、32総会期で所謂「合同のとらえなおし」関連議案が継続の取扱いとなった経緯を詳細に述べ、むしろ沖縄教区への特別の配慮がなされたのであって、不当な取り扱いだったように批判されることに反駁した。
長山信夫議員が、これらの議案は沖縄教区の了解を得ているのかと問い質したのに対して、柴田もゆる議員は、「沖縄は沖縄で努力しておられる、自分たちは自分たちの作業を進め、主体的な意志を表した」と答え、宇野稔議員も「沖縄教区とは話し合っていない」と述べた。
具志堅篤議員(沖縄教区読谷教会)は、次のようにその思いを吐露した。「今回も沖縄が来てないと言われている。35回総会の時もそうだった。36回では三名出席しているのにいないと言われ、存在を否定された。沖縄に聞くべしとは、どの沖縄か。沖縄教区の合同は間違いだったと言われたが、間違いだとは思っていない。今こういうことをしている場合かと叫んでいる信徒たちがいる」。
宇佐美節子議員(神辺教会)は、自分も沖縄の出身であると断った上で、このことによって「一致と連帯ができるのではないか。この課題に向き合うべき。まずやってみるべき」と賛成意見を述べた。
知花正勝議員(与那原教会)は、「沖縄教区から送られたとは思っていない」と前提し、「『沖縄教区は合同は間違っていたと総括した』と言うのは事実ではない、委員会の報告はあるが、承認はされていない。特設委員会においてはこのようにまとめた。しかし教区全体の合意には至っていない」と述べた。又、「合同は問題があったことは事実。教会が合同することに対し、認識が甘かった。その自己批判の中で、過ちを認めようと語っている。合同が間違っているのなら、自分は教団の教師だとは言えない。自分の教会の属する教団なので参加した」、更に、「『合同のとらえなおし』とは、自分のことがらを自分のことがらとして考えているだけである」と述べた。
採決の結果、投票数三六七中、議案39号は一七一票、議案40号は一四〇票で、何れも少数否決された。
(新報編集部報)