【4661号】秋季教師検定試験

秋季教師検定試験

受験者総数101名、しかし厳しい結果

召命に応えるためには

二〇〇八年秋季教師検定試験が九月十六日(火)~十八日(木)、大阪会場(大阪クリスチャンセンター)において行われた。

受験者総数は一〇一名。試験直後に行われた検定委員会での学科試験判定の結果は次の通りである。

正教師試験は七三名(志願七四名の内一名欠席)が受験し、合格者が二三名、保留者が三六名、不合格者が十五名であった。

補教師試験は二八名(志願二九名の内一名欠席)が受験し、合格者が一名、保留者が八名、不合格者が二名であり、Cコース受験者の十八名が継続となった。 保留者とは、学科試験の結果が合格点にわずかに及ばなかった受験者で、レポートが課せられ、後日そのレポートによる再判定を受ける者のことである。

正教師受験者で、不合格者が十五名出たことは残念な結果であった。しかし、来春受験の機会があるから、十分な準備をして臨んで欲しい、と切に願わされる。

正教師検定試験は、補教師(伝道師)として二年以上教会に仕えた上で受験する。そのため、秋季教師検定試験には、正教師検定試験受験者が多いが、前述のように、結果は厳しいものとなった。

正教師試験を受験する者は、日々宣教の業に励む中で試験の準備をすることになる。教会・伝道所の主任担任教師、或いは担任教師としての働きと両立することには困難な面があるであろう。

しかし、検定委員会は毎回、提出物の課題・学科試験の問題のいずれにおいても、基本的なことを求めてきた。つまり、教師として宣教に当たる時、どうしても弁えておかなければならない事柄を、問うてきたということである。

 

日常の説教準備の積み重ねが

今回、「教師検定試験の傾向と対策」的な受験勉強をしたと思われる点があり、気になったところである。教師検定試験の準備として最も相応しいのは、日常の説教準備であり、集会のための聖書研究や神学の学びである、と考えている。

今回の試験においても目立ったことは、提出課題である新・旧聖書釈義の中に安易なものが少なくなかった、ということである。釈義の基本が弁えられておらず、その体をなしていないものがあった。

聖書釈義から説教へという、説教者にとって基本的且つ日常的な営みが軽んじられているのではないか、と懸念される。

また、評価の対象ではないが、「黙想」は説教が生み出されるために重要である。「黙想」が説教に豊かな肉付けをするものであることを、しっかり受け止めて欲しいと思わされた。

それから、聖書についての知識は勿論のこと、組織神学的な思索・考察と、教会史・教理史の知識も教師として宣教の業に仕えるためには不可欠なものである。今回も、提出課題である神学論文に、単なる現場レポートに終わっているものが多くあった。前述の聖書釈義に加え神学論文に、再提出を求められたものが多かった。今後改善されるよう、受験者の奮起を期待したい。

教会の主任担任教師になれば特に、様々な実務をこなすことが求められるが、その場合、どうしても宗教法人法および教憲教規・諸規則に基づく事務手続きが必要となる。牧師・伝道師の最も苦手なことが、事務処理であると言われることもあるが、この方面の学びも教会に仕える大切な業であることを念頭に、それら規則に親しんで欲しい。

学科試験後の個人面接に先立ち、面接の一日目と二日目に全体会が行われた。最初に各委員の紹介、次いで小堀康彦委員長が挨拶し、今回の試験全般について説明をした。特に教憲九条の「神に召されて正規の手続きを経て献身した者」について丁寧に説明がなされた。

その後、質疑応答の時間を予定してあったが、今回は特に記すべき質疑応答はなかった。

二〇〇六年秋季以来、一会場での試験を実施してきたが、この方式が定着しつつあると思う。但し、今回をもう少し上回った受験者が、この会場での試験実施の限度かと、思われた。工夫を必要とする。

とは言っても、教師を立てることは、教団、教会にとって重要な任務である。主の召しに応えて教師として立つ人々が多く起こされるよう、祈るものである。

(倉橋康夫報)

 

「講評」

 第35総会期二〇〇八年秋季教師検定試験が大阪クリスチャンセンターを会場に実施されました。 本委員会は、この試験を支配しておられる神様と受験者を送り出している教会を思い、押しつぶされそうな重圧の中で、祈りつつ結果を出しました。 結果は、報告にありますように、昨年に続いて大変厳しいものでした。 この試験は、神様からの召命に応えるために、各々がどのような「学びの姿勢」を整えているかを見るものです。日常の説教や祈祷会等の為にきちんとした準備をすること。それが、この試験のための何よりの備えとなります。ですから、過去問の答えを暗記するような、愚かな備え方は止めてください。 不合格になった方々は、この結果を謙遜に受けとめていただき、良き備えを為して春の試験に臨まれることを期待しています。 御言葉を明確に、大胆に、豊かに宣べ伝えていくために、更なる研鑽を祈りつつ。
 教師検定委員長 小堀康彦

 

 

「2008年秋季・正教師検定試験問題」


教憲教規および諸規則・宗教法人法(60分)

次の2題に答えてください。

1.教会・伝道所が担任教師を招聘する場合に必要な手続きについて、「教憲教規および諸規則」の該当箇所を挙げて述べてください。

2.宗教法人法第23条に関わる行為を手掛けようとしています。

「宗教法人法第23条に関わる行為」の具体例を一つ掲げ、宗教法人格を持つ教会が行わなければならない手続きを時間順に列記してください。

 

旧約聖書神学(60分)

次の3題のうちから2題を選んで答えてください。

1.旧約聖書における「聖」について述べてください。

2.旧約聖書における「安息」について述べてください。

3.旧約聖書における「慰め」について述べてください。

 

新約聖書神学(60分)

次の2問に答えてください。

1.新約聖書の使信の多様性と統一性について論じてください。

2.次の2題から1題を選んで答えてください。

1.ヨハネによる福音書の終末論について論じてください。

2.パウロにおける「神の義」について論じてください。

 

教会史(60分)

次の問1、問2の両問について解答してください。

1.次の3問中1問を選び、答えなさい。

①ロ-マ帝国における3世紀後半の迫害から313年のキリスト教公認までの動きについて述べなさい。

11世紀の「叙任権闘争」と、その終結となったヴォルムス協約について述べなさい。

15171031日からヴォルムス帝国会議までのルターの宗教改革の動きと、改革の基本原理について述べなさい。

2.次の3問中1問を選び、答えなさい。

①カルヴァンのジュネ-ヴにおける改革について述べなさい。

②ヘンリ8世によるカトリックとの断絶と英国教会の成立について述べなさい。

③明治初期のプロテスタント伝道について、「横浜バンド」「札幌バンド」「熊本バンド」それぞれの特色を踏まえつつ述べなさい。

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