9月5日、第3回熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援委員会が教団会議室で開催された。今回は、梅崎浩二九州教区議長の陪席が適わず、文書によって現況が報告された。6月の現地視察の報告書も参考にして最新の現状を確認した。
まず、建物修理が終了しているのは、大分地区は竹田教会、別府野口教会、熊本地区は熊本草葉町教会、錦ヶ丘教会(ただし、十字架塔は未着手)である。
この度、補助金を申請したのは由布院教会と別府不老町教会。
由布院教会は、既に工事は6月から始まり、現在進行中。クリスマス礼拝を新会堂で守ることを切望しており、11月末の最終支払いを前にしての補助金申請である。
別府不老町教会は、8月に工事が始まり、来年2月中旬の完成予定。10年前に購入した隣接地と牧師館集会所建築の返済がまだ残っている中での新会堂建築に不安を覚えつつの決断とのことであった。
それぞれの補助金申請を承認した。
八代教会はヴォーリズ社の「耐震診断」では教会堂・牧師館とも「補修・補強が望まれる」とのこと。築85年の会堂は信仰的・文化的遺産でもあることから改築ではなく「補強」の方向を検討中である。
隈府教会は、既に旧会堂は除去され、9月より新会堂の建築が始まっており、クリスマス頃の引き渡しを予定している。教会は、来年創立120周年を迎える。少人数ながら隈府の町の唯一のプロテスタント教会として新たな出発を願っている。
諫早教会は、壁や天井の穴の修復は終わったが建物ひび割れ、剥離が残ったままで、今後、少しづつ修繕していかねばならない。
その他の教会は、依然、業者の見積りも得られないところもあり、進展がない。
11月上旬までにニュースレターを発行し募金を呼びかけることを確認した。募金総額は8月末で、8592万6958円。 (田中かおる報)