議長談話で、まのあちゃんのことを書いた。「イエス様をいただいたから、もうクリスマスプレゼントはいらない」と言い、洗礼を希望していると母親から聞いた。その後、パッタリ教会学校に来なくなった。教会付属幼稚園の担任から、引越しをしたことを知らされた。新しい住所を知ったので、早速手紙を書いたら返事が来た。
まのあちゃんは小学1年生、彼女が住所を書き、そして宛名は「えんちょうせんせいへ」となっていた。郵便局員が「園長先生の家ですか」と確認して手紙を渡してくれた。その手紙には2つの顔の絵が描いてあった。一つは泣いている顔で、「ままが入院した」とあり、もう一つの顔は「手紙をもらって嬉しい」と笑顔の顔が書いてあった。
家に悲しいことがあり、そして母親の入院、この悲しい中で「イエスをいただいたから大丈夫」と、まのあちゃんの素朴な信仰が示されている。母親は入院中のため、「これからわたしが教会学校に連れて来ます」とおばあさまが毎週教会学校に送って来るようになった。
わたしは玄関で、まのあちゃんを迎え、そして、応接室でお話しをしてお祈りをしている。随分彼女の顔が明るくなり、入院中の母親の話もしてくれる。
「洗礼を受けたい」と言う、まのあちゃんの心に寄り添い、「その時」が来ればと祈り、願っている。
(教団総会議長 石橋秀雄)