新しい年度の歩みが始まって一ヵ月が過ぎた。
新たに教師(牧師、伝道師)を迎えた教会においては、教会員と教師との間で丁寧な関係づくりがなされていることと思う。両者に信頼関係が無ければ教会の伝道の進展は望めないからである。
そして、教会および教師においては、各地区や分区・支区、さらに教区の他の教会との関わりも必要となる。その関係が災害等の場合に支え合うことだけではなく、教会同士で相互に祈り合い、学び合い、力を合わせて共に伝道を推進する、いわゆる協力伝道が求められるからである。
ところで、3月のある日のこと、朝、鳥の鳴く声が聞こえて空を見上げると、白鳥十数羽がきれいな逆V字編隊で北の方角に向かって飛んでいた。
聞いたところでは、渡り鳥が逆V字編隊で飛ぶ理由は、先頭の鳥の羽ばたきによって上昇気流が生まれ、後続の鳥が楽に飛ぶことができ、先頭の鳥が疲れると最後尾に回って、別の鳥と交代するからだそうだ。
そのことによって一羽で飛ぶよりも7割も遠くまで飛べるとのこと。また、一羽が疲れて脱落すると二羽の鳥が付き添って地上に降り、体力が回復すると、後で飛んできた別の編隊に合流するとのこと。
見事な協力体制である。(教団総会書記 雲然俊美)