【4859号】東日本大震災救援対策本部終了にあたって

断固たる告白に導かれた

東日本大震災救援対策本部長 石橋秀雄

 日本基督教団の東日本大震災救援対策本部の活動を終える時を迎えた。被災地の抱える課題の深刻さは時の経過と共に変わるが、被災者への祈りは終わることがない。しかし主の憐みを受け、被災者支援、被災教会支援と、計画された支援活動を終結する時を迎えた。

 私は2011年3月13日から16日まで幹事たちと被災教会を問安し、3月28日〜31日は、神学生と共に「祈りと奉仕」の旅をなしたことによって二つの力が示された。

 一つは、御言葉が与えられたこと。石巻の津波の凄まじい破壊の中、衝撃を受けて言葉を失って歩く中で、詩編124編8節「わたしたちの助けは天地を造られた主の御名にある」との御言葉が心に響いた。この御言葉を掲げて「東日本大震災に関する議長声明」を出し、この御言葉に導かれて大震災の重い課題に取り組んだ。

 二つ目は、「祈ること」。神学生と共に被災地でのボランティア活動の後、釜石で祈り、大槌町で祈り、山田町で祈り、宮古で祈った。神学生と共に津波の破壊の地に立って涙を流しながら祈った。背負い切れない重要課題を担って行かなければならない責任に押しつぶされそうになっているとき、「この祈ること」が示された。そして「祈ることから始めよう」と毎月11日2時46分に祈りたいと「11・2・46祈りの日」を定め、全国の教会に訴えた。全国の教会で、この日、この時間を覚えて祈り合ってきたことは大きな力となった。

 世界の教会から励ましと支援のメッセージが沢山寄せられ、祈られ、想像もできない多額の献金がささげられた。

 2011年7月に被災教会の被災状況を調べ、被害額を10億円と見積もり、その内5億円を教会堂・牧師館復興支援に、そして被災者支援を5億円として10億円献金を全国の教会に訴えた。この金額は、誰もが不可能と思える額だった。しかし、国内募金10億2926万6077円(17年3月末)と目標を超える献金が、キリスト教学校、福祉施設などの協力をも得て達成した。海外献金は4億811万2041円(同)と多額な献金が与えられ教団の被災者、被災教会支援活動をなすことができた。特に台湾長老基督教会(PCT)は、多額の献金と共に「教団が被災者支援をし続ける限り支援する」と教団を支え続けてくれた。当時PCT総幹事であった張徳謙牧師を、2017年3月10日、震災6周年記念礼拝(主催・救援対策本部)に説教者としてお招きしたことに感動した。

 教団の教会・伝道所の祈りと支えに感謝したい。詩編124編の詩人が苦難の中で生ける主に出会い「わたしたち助けは天地を造られた主の御名にある」との断固たる告白。この告白を告白する教団に導かれたことを主に感謝したい。

 

協働の結実に想う

東日本大震災救援対策本部担当幹事 飯島 信

 前任の加藤誠世界宣教幹事から職務を引き継いだのは、2012年8月だった。

 最初に取り組んだことは、本部が被災地復興支援のボランティアセンターとして設置したエマオ仙台・石巻・ハートフル遠野(後にセンターを移転し釜石と改称)の働きの全容を把握することだった。それは被災地訪問から始まり、雲然俊美本部書記が作成した問安プログラムに沿って、山元克之牧師(花巻・当時)、村谷正人牧師(大船渡)の協力を得ながら被災地の現状を知ることが出来たことは、その後の活動にとって大切な意味を持った。それに加えて、エマオ仙台・石巻・ハートフル遠野を訪ね、ボランティア活動をこの目で見、スタッフの働きを知ることによって、担当幹事として何をしなければならないのかが明らかになった。

 本部がその任を負った仕事は二つある。被災した教会の復興支援と被災地に生きる人々への支援である。まず前者に取り組みつつ、同時に出来る限り後者にも取り組むことが求められた。この両者を推進するにあたって大きな力となったのが国内外の教会の祈りと献金だった。目標の10億を超えた1700余の教会からの国内献金は、おもに会堂の再建に用いられ、UMCOR(合同メソジスト教会海外災害支援部)、EMS(福音連帯宣教会)、RCA(米国改革派教会)などからの4億を超える海外献金は、被災地に生きる人々のためのプログラムに用いられた。

 忘れてはならないことがある。被災地支援の働きに関連して、東京YMCA、台湾基督長老教会(PCT)、新日本フィルハーモニー交響楽団員と仲間たちによる協力である。また、被災教会が負っている教団からの貸付金返済支援のためのチャリティー・コンサートを開催してくれた諸教会の協力である。これらの協力がどれほど大きなものであったかを言葉で表現することは困難である。

 例えば、東京YMCAは、28回に及ぶ「こひつじキャンプ」のほとんど全てにスタッフとリーダーを派遣し、さらに費用面でも協力を惜しまなかった。PCTについて言えば、震災当初の大きな献金に加えて、6回にわたり福島の親子を招き、綿密な準備のもと素晴らしい歓迎をしてくれた。演奏家たちの支援も心に残る。釜石や石巻などの仮設住宅集会室に何度も足を運び、温かな演奏で仮設の方々を包み込んでくれた。チャリティー・コンサートを開催してくれた教会も忘れることが出来ない。演奏会終了後、帰途に着く参加者に牧師自ら声を張り上げ、募金を集めてくれた。

 こうして、文字通り、日本基督教団の総力を挙げて3・11復興支援事業は協働の実りを豊かに結ぶことが出来た。それは、神が成せる業に私たちが祈りをもって参与することが出来たことの感謝でもある。

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