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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4847号】荒野の声

2016年9月10日

 小さいときからリレーというとワクワクする。幼稚園のとき良い思いをしたのが原点にある。バトンが来るまでのドキドキ、受けるときの緊張、そして受取って全開でコースを走り出し、前を走る相手を懸命に追いかける気持ち、その後も何度か経験した。今も幼稚園の子供たちのリレーにも思わず応援に力が入ってしまう。▼日本チームがリレーで、100メートル9秒台を擁する他国チームと互角に戦ったのは、バトンパスを数十センチずつ伸ばし大人が両手を広げたほどのわずかな距離を稼いでコンマ何秒を削り出したことが大きな勝因と聞いた。スムーズなバトンパス、的確なバトンの受け渡しが2着をもたらしたということだ。▼使徒は、後ろのものを忘れ前のものに全身を向けつつと言う。バトンを受取って解き放たれたらそうだ。次の走者にバトンを渡すことに懸命だ。けれども、手にするバトンをここまで繋いでくれた前走者たちがいる。教会の歴史、神の民の歴史を決して軽んじない所以である。この連携があって、はじめて次の人たちに、である。スムーズな交代、懸命な信仰継承。使徒も競争者たちを見て教会を考えたのであろう。

教団新報
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