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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4842号】荒野の声

2016年6月18日

 これを書くときには1教区を残し各教区総会が終了している。取材に赴いた委員たちが報告記事に取り組んでいる。それぞれ2、3教区を取材する。▼ほとんどの委員が牧師で、それぞれの教会に仕えながらの奉仕だ。数週間に亘る取材で、教会に突発的なことが起ると、特に教会員の逝去などが取材日程と重なると支障を来す。今回も数教区で、こちらから取材を約束していて適わず、教区、その他に報告執筆をお願いした。突然の依頼を引き受けてもらい感謝である。▼取材報告を聞くと、一概に静かな総会が多くなったという印象だ。ヤジや怒号の中で議長席が取り囲まれ、マイクが暴力的に占拠されるような審議を聞かない。実に行儀の良い会議となってきた。会議制を破壊することが教団紛争で行われてきたのに対し、会議を進めるための土俵や環境が回復してきたということだ。▼であるとすると、土俵にて言葉で、さらに事柄を明らかにする議論をしなくてはならない。それは単に力や数によらない。使徒言行録が伝える最初の教会会議が伝道を押し進めるための会議であり意思決定であったことを、現代において示さなくてはならないはずだ。

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