第135回神奈川教区総会は、2月27日清水ヶ丘教会で正議員232名中、173名出席で開催された。
今総会では2016年度予算案の説明文中に記されていた、教団への伝道方策交付金の申請を行わないという常置委員会の決議に関して質問が活発に行われた。
議場から申請しないことの説明を求められた平良愛香教区議長は、「2015年度は以前の負担額と同じになるように申請したが、この伝道資金を問題視する教区もあることを知り、どこに問題があるかを教区内で話し合う必要性を感じた。今回はその時間が持てず、申請を見送った」と答えた。
議長の説明を受け、議場から「教会が教団に申請するのを教区が却下したことを説明してほしい。そのような権限が地域共同体である教区にあるのか」との質問があった。平良議長は、「今年度の申請を受け付けないという葉書を各教会に送付したのは、締め切りに間に合わなかったため」と理由を述べ、「拒絶するようには決めていない」と答えた。ただし、議場から挙がった「教団新報などに、締め切りが過ぎていても教団は申請を受け付けるとあった。また、次年度の申請に関しては、前向きに議論されるのだろうか」との質問には「常置委員会で検討する」とだけ答えるにとどまった。三宅宣幸書記は、「教団は、伝道交付金を受ける教会が教憲教規を守っているかどうかを教区でチェックするように連絡してきた。どのようにチェックするか常置委員会で検討したい」と付け加えた。挙手による採決で143名中132名の賛成によって予算案は可決された。
また、教区における「ハラスメントの防止等」に関する規則の制定を常置委員会が提案したが、議場からは、提出された規則に不備が見られることが多方面から指摘され、時期尚早であるという意見が多く寄せられた。その中で、常置委員会への差し戻しの動議が提出され、138名中107名の賛成で差し戻しとなった。
その他、辺野古基地建設の撤回を求める議案は、128名中97名の賛成によって可決された。1名の按手礼が執行された。
(佐藤 進報)