【4828号】♦部落解放青年ゼミナール♦ 水平社創立宣言に改めて学ぶ

 8月18日~21日まで、大阪・高石教会にて第18回部落解放青年ゼミナールが行われた。ドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」を鑑賞後、その舞台である貝塚の地を歩き、監督の纐纈あやさん、精肉店の店主・北出新司さんからお話を伺った。また、全国水平社創立宣言を学ぶことを通して、この宣言に込められた人々の思いと向き合うときを持った。

 水平社創立宣言には「ケモノの皮剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ」とある。私たちが何気なく口にする食肉。そこから切り離された遠いところにあるものと向き合う機会が与えられた。「と畜場」=「大変」、「残酷」という意識が、それを請け負う、あるいは請け負わされている人々に、差別として向けられていたことを改めて思わされる。しかし、北出さん、纐纈さんは「と畜」は命と向き合うことであり、そこには汗とにおい、牛一頭に全身を傾ける人の姿があるという。私たちが、残酷さを押し付け、目を背けてきた事柄のなかに、生きるという熱があり、一人ひとりの物語があることを思わされる。

 水平社創立宣言は「吾が特殊部落民よ團決せよ」と呼びかける。自らを差別語である「特殊部落民」と呼び、また、「吾々がエタである事を誇り得る時が来た」と宣言する(「特殊部落民」「エタ」という言葉は被差別部落に対する歴史的社会的差別語で、現代では使わない言葉です)。

 宣言は、差別を受けていない人間が上から被差別民を助け、「普通」の人間に同化させ、部落差別をなくそうとしていく「融和運動」に否を唱えている。融和運動の目指した「普通」とは、彼らにとってはアイデンティティを消し去ることであった。求めるのは、人間が平等で同質であることを確認することではなくて、「エタ」であっても差別されないことなのだ。だからこそ、「『穢多』ではなくて『エタ』」であると言う。

 差別はいまだなくなっていない。私たちの解放運動もいまだ終わらない。しかし、北出さんは「差別はなくなります」とはっきり宣言してくださった。私たちが一人ひとりの物語と出会い、いのちと向き合い続けていく限りきっとそこに光はある。
(齋藤 開報/第18回部落解放青年ゼミナール実行委員長)

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