【4818号】伝道のともしび 主の御業を見る 仙台ホサナ教会牧師 長尾 厚志

 仙台ホサナ教会に私が赴任したのは、1996年4月のことです。最初の任地で大変緊張しておりましたが、教会の皆さんがとても温かく迎えてくださいました。

 当時の教会の祈りの課題の一つは、「教会学校の生徒が与えられますように」でした。私もその祈りの輪に加わり、教会学校の先生たちと9時からの礼拝をしていました。

 赴任して2年4ヶ月後の1998年8月のこと、一人の青年、T君が教会学校の礼拝に来ました。1回限りではないかと思っておりましたが、その後続けて来るようになりました。そこでT君を囲んでのクリスマス会や夏期学校をし、また毎週日曜日の礼拝後の分級もするようになり、私とT君と2人で、10分から20分くらいの聖書の学びをしました。

 ある日のことです。この時の学びの聖書はマタイによる福音書10章5節から15節、十二人の弟子たちを派遣する場面でした。その中の9節から10節に「帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない」との御言葉について、T君に「イエス様はどんなことを言っておられると思いますか」と質問をしました。

 すると彼は「一言で言えば、“弱いままでいなさい”ということだと思います」と答えたのです。私は“はっ”としました。御言葉を伝えるのに、私自身が強くあらねばならいのではないか、もっとこうしなければならない、ああしなければならない、なんてこの自分は…、という思いを抱えていた時であったからです。

 そのT君の言葉に、私は、“弱いままでいいのだ、そこに神様が働いてくださる、私は静かにして、落ち着いて、その神様の御業を見させていただければいいのだ”との思いが与えられ、今まで突っ張っていた肩の力が、すっと抜けていくような感じがしました。

 その後もT君は礼拝にあずかり続けています。この間に、教会の中の数組の夫婦の間に幼な子が産まれ、その子たちが礼拝に集うようになり、さらに教会の近くに住んでいる子どもが教会に来るようになりました。

 そしてクリスマスには、ページェントが出来るほどになりました。一昨年より、アドベントの第3日曜日は、合同礼拝として行い、その中で、ページェントを神様にお捧げしています。教会の皆さんは、子どもたちの成長に目を細め、そのようにしてくださった神様の御恵みに感謝をし、主の御名を讃美していました。

 その歩みは一人からでした。T君を神様が教会に与えてくださったことから始まっているのです。

 ある聖書の御言葉が思い浮かんでまいります。

 「落ち着いて、今日、あなたたちのために行われる主の救いを見なさい」(出エジプト記14章13節)。

 官庁街とマンションが立ち並んでいる一角に仙台ホサナ教会が建っています。ホサナ教会の皆さん、T君とともに、落ち着いて、心静かにして主の救いの御業を見、主の御名を讃美していきたいと思っております。

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