【4818号】「核エネルギーから持続可能エネルギーへの転換-宗教グループに何ができるか」 国際会議 (2015年3月3日〜6日 ドイツ・アーノルズハイン)

 核エネルギーから持続可能エネルギーへの転換-宗教グループに何ができるか』を主題にした国際会議が3月3日~6日にドイツのフランクフルト近郊のアーノルズハインで行われた。昨年、仙台で行われた教団主催の国際会議を更に発展させたもので、教団より岡本知之牧師と私とが招かれ、参加した。

 この会議の主催はヘッセ・ナッサウ・プロテスタント教会エキュメニカルセンターによるもので、「教会と核戦争に反対する物理学者の国際会議」(IPPNW)を更に発展させて、エネルギー転換を目指す国際的なネットワークを築いていこうという趣旨で開かれたものである。

 この国際会議の特徴は、参加者の多彩さであった。ドイツの各州教会の環境問題の担当者だけでなく、日本と韓国のプロテスタント、カトリックの代表者、活動家、日本の仏教界の活動家、僧侶、成長の家、イスラム教の環境問題と取り組んでいる人、WCCの環境問題専門家、国際ジャーナリスト、それに、原発事故による放射能汚染で深刻な被害を受けている飯舘村の人、福岡で川内原発の再稼動の反対1万人集会を企画し、毎日座り込みをしている人など、日本でこれまで出会わなかった人たちと出会い、問題と取り組んでゆく、まさに超教派、超宗派のネットワークが築かれたのである。

 会議は、参加者それぞれが取り組んでいる核廃絶をめぐるさまざまな活動の報告でぎっしりと詰まった会議であった。原発の維持と事故の処理にどれほどの情報操作と不正義が行われているかなどの現状認識とともに、どの教派、どの宗教でも、神学的な検討をもとに、それぞれの教義の中に、核に依存して生きる生活に対する警告があることが確認された。核エネルギーの使用が自然環境と将来の世代の命を侵害するものであること、ただ反原発を叫ぶだけでなく、教会施設のエネルギー使用の方法やわれわれの生活のあり方を変えていく実際的な多くの知恵と働きも紹介された。

 信仰者としてこの問題の議論と実践を深めること、この会議で構築されたネットワークを用いて、更に若い世代にこの問題を取り組む人材育成と発言の機会を与えるなど、教団としての課題と機会が開かれた。(秋山 徹報)

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