第133回神奈川教区総会は、2月28日、清水ヶ丘教会で正議員233名中158名出席で開催された。
会議冒頭、議事日程承認前に、「議事執行に先立って、教団信仰告白をしたい」との動議が提出された。この動議は、教団常議員会で教職を立てる時には教団信仰告白をするという議案の可決が背景にあったため、平良愛香議長は、「常議員会からは、今年になって通達され、常置委員会として対応を話し合っている。今回、議案として教区総会に提出することも話したが、あまりにも急であると判断した」と応答。賛成、反対意見が多数寄せられる中、160名中53名で、今総会での告白は否決された。
准允、按手礼執行議案に関しては、慣例として議長が議案可決前に行なってきた「教師検定試験が神奈川教区から見て不当であるとまでは言えない」との採決をしないでほしいとの動議が、志願者の所信表明への質疑応答途中で提出された。「この採決は、教団の試験を信用していないことになるのではないか」、「教師を立てないわけにはいかないが、教師検定試験が何の問題もないわけではないという教区の苦渋の表現であり、神奈川教区の常識」との意見の中で、平良議長は「教区形成基本方針検討委員会では、この採決方法も調査している」と答えた。この動議は、159名中52名で否決され、従来通りの方法で採決、2名の准允と4名の按手礼が執行された。
15年度教区活動計画議案では、議場から「活動基本方策の先頭に、『神奈川教区は教区を挙げて主キリストの福音を伝道する』という文言を追加したい」との動議が提出された。この動議に関しては、前年度にも活発に議論したものであったため、常置委員会でも審議を継続していることを三宅宣幸書記が報告した。それらを理解した上で賛成、反対の意見が寄せられたが、動議は、150名中66名で否決され、原案通り可決された。
教区予算は、第39回教団総会での「伝道資金」、「教団負担金の計算方法変更」を受けたものとなったが、予算編成に関しては、「伝道資金の審査基準などの過去の実績がなく、今後の変動を見定められないことから、3年間程度様子を見たいと考える」と説明があった。
その他、三役選挙は議長、副議長、書記とも再任。また、神奈川教区ホームページ開設議案が、ホームページ規則と共に可決され、過去数年にわたり選任されていなかった会計委員が教区規則に即して選任された。
三役選挙結果
【議長】平良愛香(三・一)、【副議長】古谷正仁(蒔田)、【書記】三宅宣幸(元住吉)
常置委員選挙結果
【教職】小宮山剛(逗子)、孫裕久(川崎戸手)、星野健(三田)、井殿準(翠ヶ丘)、金子信一(湯河原)、佐野匡(横浜本郷台)
【信徒】斉藤圭美(高座渋谷)、山崎輝幸(横浜指路)、中林克彦(鎌倉雪ノ下)、吉澤暢紘(横浜本牧)、武田利邦(横浜二ツ橋)、濱野一郎(横浜大岡)
(佐藤 進報)