【4811・12号】荒野の声

 「処女マリヤより生まれ」人知を超えた神の御業を、マリアもヨセフも受け入れた。信仰により受け入れた。だが神の御業を受け入れるまでの葛藤があった。ガブリエルの言葉の前にたじろぐマリア。許婚の変化に戸惑うヨセフ。しかし、救いの御業を受け入れてのち、神にすべてを委ねる。マリアは、わたしたちの不信仰を蹴散らすかのように力強く神を賛美し、ヨセフは、生まれ来た幼子と妻を全力で守る。▼子供たちのクリスマス・ページェントの準備が始まった。子供たちは、ヨセフやマリアの躊躇を理解するにまだ幼い。結婚を大切にするゆえ、救い主の父母となる二人が真剣に悩んだことを大人となって知ってゆく。それで良い。教会に、結婚をしていない者だけでなく、結婚が壊れてしまった者たちも、また既に妻に夫に先立たれた者たちもいる。必ずしも、マリアやヨセフの結婚への思いと同じではないかもしれない。▼しかし、たとえ結婚の祝福と困難を知らない子供たちでも、結婚していようといまいと、ひとつの信仰により同じことを一緒に覚えることができる。救い主が、あなたのため、わたしのため生まれてくださった、ということ。それゆえ最初のクリスマスに立ち合った人々、代々の教会と共に、わたしたちも、今年、もう一度、クリスマスを祝うことができる。

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