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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4808・09号】荒野の声

2014年10月25日

 この一日が、その人にとってこれからの10年、20年先に影響を及ぼす一日であったとしたら、どれほどこの一日は重要な日になるだろうか。たった数分揺れた地震、その日、その時に起こった土砂崩れ、噴火。大きな被害を受けた人、家族の10年後、20年後、また一生を左右した。▼2012年に有志団体が協力して行なった教会中高生・青年大会と、この夏、教団主催にてほぼ半世紀ぶりに開催することのできた大会、二つの大会の集合写真を見比べてみた。2012年、270名。2014 年、370名。大きな教会の一主日の礼拝出席者分ほど増えた参加者たちの写真は、一人ひとりの顔が判別しがたいほどに大きな会衆となった感じがした。あの一日、あの大会が、参加した中学生、高校生たち、青年たちのこれからを励ますものであったなら幸いだ。▼教団総会を迎える。これまでの2年を反省しこれからの2 年を展望する。しかし、2年毎の短期的な反省と展望を繰り返すわけではない。プロテスタント日本伝道150年、宗教改革500年、キリスト教伝道2千年を負ってのこれまでである。この一日は、この歴史の最先端であり、またこれからの10年、20年、もっと先のはじまりの一日だ。千年といえども御目には昨日が今日へと移る一時にすぎない。このことを謙虚に覚えたい。

教団新報
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