第38回総会期第5回宣教委員会は9月3日、戸山サンライズを会場に開催された。
3日の午前中まで宣教委員会の下にある「障がい」を考える小委員会が主催する「第4回『障がい』を考える全国交流会」に合流参加。主題は「牧会者ならびにその家族の精神的なケアを考える」。講師の藤掛明氏(聖学院大学准教授)は、2つのテーマ「牧会者のストレスとメンタルヘルス」「教会とパーソナリティ障害」に具体的事例を紹介しながら決して軽くないこれらの課題を簡潔に語られた。その後、35名の参加者は5つの分団に分かれて、それぞれの持ち場で抱えている課題を分ちあう有意義な時を過ごした。
「全国交流会」を終え、通常の委員会を白戸清委員の奨励により開会。常議員会報告、常設委員会報告、自主活動団体報告を受け、その後、次期総会期申し送り事項に関連する左記の件について協議がなされた。
統一原理問題連絡会報告に統一協会に深く関わった教師の戒規(免職)があった。統一原理問題協議会(2年に一度)には、韓国からの参加者があり、「信教の自由」を巡る議論がなされ、その他学内におけるカルト的集団の活動が報告された。被害者の救出と共にその家族へのケアも大きな課題である。教会乗っ取りという手段に出る最近のカルトの動きを見ると教団に相談室設置は急務と言える。これまで、宣教の課題と言えば社会問題へのアプローチとのイメージが強かった。しかし、「信教の自由」という側面を覚えなければならない。
伝道推進室が設置され活発な活動が展開されている。伝道推進室の継続と現4名の委員を5名とすることを次期教団総会へ提案したい。5月第一日曜日を「学校伝道祈りの日」と定め、教団とキリスト教主義学校との関わりの強化を目指す。「牧会者の課題」と「障がい者の課題」を交互に全国交流会として小委員会主催で開催を継続する。今期開催されなかった「宣教方策会議」を開催し、教団として具体的な宣教方策を打ち立てて行くことが求められている。
次回委員会は、台湾基督長老教会訪問(10/6〜8)となる。田中かおる委員の祈祷を持って終了した。(具志堅 篤報)