第六五回北海教区定期総会は、四月二八、二九の両日、札幌教会を会場に、正議員一二二名中、開会時で九八名が出席して開かれた。
議長総括では、宣教計画について「革新・連帯・平和」を柱に取りまとめ、教区財政については、「教区活動連帯金」の減額措置によって厳しい環境となること、アイヌ民族・台湾原住民(ユエンツーミン)の宣教に関するパートナーシップについては、台湾基督長老教会より原住民(ユエンツーミン)の宣教師が派遣され、具体的な歩みを始めたことは特筆されると報告された。
今年は教区三役の改選期にあたり、議長には西岡昌一郎氏(旭川六条)、副議長には久世そらち氏(札幌北部)が選出され、書記には西岡裕芳氏(月寒)が選出された。
午後には分科会(第二読会)が開かれ、宣教計画に基づく活動計画を中心に審議が進められた。
その後、会場を礼拝堂に移して総会礼拝が行われ、礼拝の中で二名の按手礼が執行された。
二日目は議事に先立つひと時、協議会を開催した。
小林眞教団副議長、石橋秀雄関東教区常置委員、小林聖兵庫教区副議長、秋山徹教団出版局長、井上昌保教団年金局理事、東岡山治部落解放センター運営委員長を壇上に招き、教団議長挨拶、年金・出版局の課題、中越地震など被災地を宣教の地とする関東、兵庫教区の課題、部落解放の課題への理解を深め、熱心な質疑を行った。
この結果、「二〇〇五年度活動計画に関する件」について分科会報告に基づいて、一部修正の上可決した。
ついで、「西東京教区との宣教協約に関する件」、「障がい者と共にある教会形成の推進決議に関する件」、「アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議に関する件」の諸議案を賛成多数で可決した。
さらに、合同教会を形成する一員である伝道所の信徒が総会議員となれるよう、他教区を含め、全教団的議論をしてほしいと要望する「「伝道所」の信徒が教団総会議員となれるように教憲教規の改正を求める件」を可決した。
常置委員選挙では、教職、信徒それぞれ半数を改選した。結果は以下の通り。
【教職】佐藤幹雄(岩見沢)、田中文宏(真駒内)
【信徒】今多正行(札幌元町)、竹村泰子(札幌北光)
(高杉香苗報)