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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4582号】荒野の声

2005年7月9日

▼二昔も前のこと。重度の身体的障碍を持った方々と月一回の礼拝を一緒に守っていた。日常会話も不自由な人が多く、讃美歌を歌うことが困難なことだった。▼少し歌える人も、大幅に音を外す者に引きずられてしまう。一〇数人の讃美は、悲惨な状態になるのが常だった。讃美歌が無くても礼拝は成立する、そうも考えたのだが、メンバーは歌いたいらしい。▼ヒムプレーヤーは未だ持っていなかった。奏楽を録音したものを持参する。必死でこの音を聞いた。メンバーがトンデモなく外れた音を出しても、その声には耳を閉ざし、ひたすら奏楽だけを聞く、そんな器用なことが出来るようになった。メンバーには関係なく、一人で正しく歌えた。▼初めて正しく歌えたその瞬間に目が覚めた。何をやっていたのだろうと。これでは讃美でも何でもない。次の礼拝からテープも止めた。みんなで歌った。思いっきり音を外して、気持ち良く歌っている彼らの心持ちが、だんだんに分かってくるようだった。▼祈りについても同じこと。聞き取ることも難しい言葉に、しかし、心を打たれ、アーメンを言った。

教団新報
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