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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4588号】荒野の声

2005年10月8日

▼我が在所では、まもなくゴミ処理が有料化される。不必要なものを駆け込みで処分しようと、ゴミ置き場は毎回山となる。我が家でも教会でも、押し入れ、物置等の点検をし、大胆に処分しようと勇んだが、なかなかはかどらない。▼権威筋?に依れば、一年間使わなかった品物は、その後も九九%不必要で、三年間蔵出ししていないものは、未来永劫要らないそうだ。そんなものかも知れない。▼教会には、二〇〇〇年来使い続けて来たものと、一〇〇年手を触れることのなかったものとが、渾然としている。価値あるものと、無価値なものと、容易に判別出来ない。お宝とゴミとが、同じ部屋の中に積み上げられているのかも知れない。▼「歴史は本来雑多で無目的な出来事の集積でしかない。しかし、そこに歴史家の光が当てられる時…」S・ツヴァイクの一節だが、図書室がゴミ山と化している今、調べようもない。教会にも雑多で無目的な出来事が積み重なる。しかし、そこに信仰の光が当てられる時に、取るに足らないとしか見えない事が重要な意味を持ち、星の輝きを持つ。

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