一〇月二〇日、髙久華子氏の宣教師派遣式が大宮溥世界宣教協力委員会委員長の司式、西田直樹平塚教会牧師の説教で、平塚教会付属二葉幼稚園で執り行われた。平塚教会が会堂建築中のためである。
髙久氏は台湾、高雄日本語教会付属めぐみ園に信徒宣教師として派遣された。説教の中で西田牧師は、山崎ミネ子元宣教師を派遣して十数年後に再び髙久宣教師を平塚教会から派遣することのできる幸いを述べた。そして、使徒言行録一八章一節から一一節に基づいて、アジアでの日本の立場を身に受けて生活していく中で、充分に恐れずに福音を語り続けるよう説いた。
派遣式後にもたれた茶話会では、平塚教会員や髙久宣教師の同労者であった二葉幼稚園の教諭が多数参加し、祝辞やエピソードを語った。また、山崎ミネ子氏、髙久氏の前任者である栢森幸子前宣教師もアドバイスとともに祝辞を述べ励ました。
高雄めぐみ園は二年前に園庭のある園舎が与えられ園児も増加した。現在二歳から六歳までの主に日本人と台湾人の園児四三名を保育している。
髙久氏はすでに高雄めぐみ園に赴任しており、一時帰国中の派遣式となった。
髙久氏はスピーチの中で、今年の三月のイースターに平塚教会で洗礼を受けたばかりであるが、二葉幼稚園を卒園し、教諭として奉職、そして今回宣教師として派遣されることになったのは、神が備えてくださった道であると信じている、と述べた。また、台湾人の園児との対話には苦労をしているが、歌を歌って対話を試みていること、異文化の中にあって、与えられた状況を何でも受け入れて、高雄での務めを果たしていきたい、との決意を述べた。
髙久宣教師の新しい歩みが祝されるように、一同祈りを合わせて会を閉じた。