第64回四国教区定期総会は、四月二八日から二九日まで、高知教会を会場として開催された。議員一五四名中一二一名(開会時)が出席した。
開会礼拝・組織会の後、議長メッセージがなされた。野村忠規議長は、教区各教会は大変厳しい現状の中で伝道の歩みを進めているが、このような時こそ、祈り合い支え合いつつ歩む教区の取り組みを進めていかなければならないと述べた。
第一日目は主に昨年度の報告がなされた。その中で、新たに発行される各教会を祈りに覚える冊子「祈ろう四国教区の教会」について説明がされた。また、質疑の中で、昨年度の教区謝儀規定付表と付表の基となる公務員給与表の間に齟齬があったことについて丁寧な報告を求める意見が出され、互助の実施等でどの様な影響があったかを確認し各教会に報告することとなった。
第一日目の議事の後、「祈り合う群れとしての教区」との主題で、協議会が行われた。高知中村教会(互助を新たに受けての地域への伝道の取り組み)、西条教会(会堂建築)、内海教会(定住の牧師の招聘)から、伝道報告がなされた。それぞれの教会は所謂「小規模教会」であるが、大きな決断をもって新しい歩みへと踏み出した教会の姿が語られ、また、その歩みの過程での教区・分区の支えや互助の持つ役割についても触れられた。協議の中で、「伝道の最前線に栄養が十分行き届く教区に」との言葉があった。改めて、「祈り合う群れとしての教区」の歩みを深めていく必要性を自覚させられる協議会であった。
第二日目は二名の逝去教師の追悼式、二名の教師の准允式から始まった。議事では、まず鈴木伸治教団問安使の挨拶の質疑が行われ、憲法第9条の改正の動きに対して教団としてどのような取り組みをなすのか、また、「正しい聖礼典の執行」について、質問や意見があった。その後、新年度の計画・予算について、負担金を約二%増とする教区予算、十三教会へ総額約二千四百万円を支援する互助予算が提案された。議論を経て、計画・予算が承認された。
総会中に、教団関係学校や教団出版局・年金局からの報告を受け、それぞれの働きを覚える時となった。
少子高齢化が急速に進む地域の中で、各教会が伝道の取り組みを進めている。それぞれの歩みを祈り合い支え合う教区の取り組みの重要性を、深く考えさせられる教区総会であった。
教団総会議員
【教職】野村忠規(松山城東)、小島誠志(松山番町)、黒田道郎(石井)、黒田若雄(須崎)、佐々木美知夫(安芸)、木村一雄(琴平)、榎本栄次(今治)、芦名弘道(近永)、川染三郎(高松)
【信徒】野田雅子(多度津)、濱田康行(土佐)、竹村徳子(高知)、堀池良明(須崎)、安宅登代子(石井)、不動俊樹(松山山越)、篠浦ヨシミ(さや)、長島恵子(鴨島兄弟)、尾崎七郎(近永)(黒田若雄報)