【4606号】願い・幻を共有する交わり 100年を超えた伊豆諸島伝道

第39回伊豆諸島連合修養会

伝道の幻を熱く語り合う時

伊豆諸島には、大島・新島・三宅島・八丈島の四島に教団の教会・伝道所が五つある。宣教が開始されてから百年を超える島もある。大島元村教会と新島教会は今年創立九五周年を迎えた。
伊豆諸島連合修養会は始め、他の教会と交わることの少ない島の教会が、互いに励まし合うために会場を持ち回りにして行われてきた。しかし、二三年前の三宅島の噴火以来、東京教区・東支区で島の教会を支える気運が高まって、会堂を失った三宅島の伝道再開のために三宅島伝道委員会が設置された。一九八六年には伊豆諸島伝道委員会と改称されて、教区と委員会主催のもとに伝道協議会や連合修養会が、都市部の教職や信徒たちも加わって開催されるようになった。近年はことに教区や支区の婦人部の参加・協力が大きく、今回も島外参加者の65%を占めた。
今回の修養会は、大島元村教会(大森清一牧師)を会場に、都市部から四〇名・島部から四三名の合計八三名が集い、五月二三~二四日の両日行われた。
開会礼拝で木下宣世牧師(西千葉・東京教区副議長)は、長く大島で伝道された白川藤太郎師の『伊豆大島伝道五十年史』を引用し、一八九〇年代から伊豆諸島や飛騨地方の伝道に尽力された「スカンジナビア・アライアンス・ミッション」(旧同盟教会)の働きを紹介された。その中で、その創立者であり世界宣教者であったフレデリック・フランソンが、日本で最も伝道が困難な所・未伝の地に伝道しようと志したエピソードに触れ、この困難をものともせず一人を捜し求めていく伝道の熱情によって、そしてそれを受け継いだ信仰の先人たちによって島の教会は生み出された。その熱情の原点は主イエス・キリストの「大宣教命令」にある。それゆえ、何によって生かされてきたかを思い起こして伝道の幻を語ろう、と勧められた。
午後には、大島元村教会の信徒のお宅に分散、十人程の八つのグループに分かれて、テーマ「大島(で)伝道の幻を語る」にもとづいて分団協議の時をもった。自己紹介しながら島の信徒たちは島の現状と課題を、都市部の信徒たちも都市教会の現実と課題をそれぞれに語り、子供や高齢者がたくさん集まる教会・ひとりが大切にされる教会など、こんな教会でありたいとの願いや幻が共有され、豊かな交わりの時となった。
夜には、教会紹介の楽しい時が与えられ、翌日は、早天祈祷会、分団発表会が行われ、横野朝彦牧師(番町)の閉会礼拝で締め括られた。
(竹井真人報)

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