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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4611号】キリスト教社会福祉サマーキャンプ はじめに愛がありました

2006年9月30日

キリスト教社会事業の若いワーカーを育成しようと始められたこのキャンプが、開催地の教会・諸施設(遠州栄光教会、聖隷厚生園讃栄寮、小羊学園、おおぞら療育センター、十字の園)の職員の協力により計画実施されました。
参加者は九州・四国・東海・関東・北陸から来られた学生六名と福祉施設職員六名の十二名で、一様に、「見知らぬ土地」、「初めて会うスタッフ・参加者同士」、「今後のプログラム内容」等について困惑・緊張しておりましたが、表情からはやる気に満ち溢れている様子がうかがえました。
キャンプは開会礼拝から始まりました。その後聖隷三方原諸施設を見学し、中でも聖隷歴史資料館では、聖隷の歩み、先人たちの思いが凝縮一覧できることから、参加者は真剣な眼差しで、聖隷の歴史説明に耳を傾けていたことがとても印象的でした。
夕食後は、日本基督教団遠州栄光教会「聖日夕礼拝」に参加しました。実習生の中にはノンクリスチャンもいて、初めての「教会礼拝」には戸惑う姿も見られました。一日目の日程を終えて、小羊学園の寮「のぞみの家」が宿泊場所となりました。
二日目三日目は、サマーキャンプの本番、体験実習です。両日とも浜松十字の園にて朝食を摂り、十字の園礼拝に利用者や職員と一緒に参加するところから始まりました。
老人ホームでの食事は、もちろん利用者と同じ。食べ盛り?の参加者にとっては、少々物足りないかな?という思いもありましたが、利用者と同じものを食べることで利用者と共感できる。と考え、研修のメニューに組み込みました。
礼拝後、参加者は、それぞれの希望実習施設へと別れて実習体験。昼食も各実習先で利用者と共に頂き、「利用者とのコミュニケーションを中心に」という実習内容に沿った、それぞれに充実した実習になったようです。
一日を終えた夕食は両日とも教会「教育館」での交流会でした。聖隷グループ三方原諸施設の施設職員も交えて行われ、各法人の歴史ビデオの鑑賞と各施設職員からの“証し”が話されました。「クリスチャンとして利用者との係わりに喜びを感じること」、「キリスト教精神で運営する福祉施設のあり方」、「キリスト教社会福祉施設においては、職員はクリスチャンでなくてはならないと思うこと」、「自分がどのような考えでクリスチャンになったか」等が話されました。参加者からも実習での感想や質問等が積極的に発言され、参加者、職員ともに充実した時間を得られました。
二日目の夜は、浜北で行なわれた打ち上げ花火を見物しました。三日目の夜は、スタッフが「自分たちでも花火をしよう」と声をかけて、参加者を交えて一同盛り上がりました。そんなこともあってか、最初のころにはよそよそしかった参加者達もすっかり打ち解けて和気あいあいの雰囲気ができあがりました。
四日目最終日は、浜松ディアコニッセ母の家・復活礼拝堂の閉会礼拝と、十字の園会議室での「交わりと振り返り」を実施しました。ここでは、「礼拝の説教」、「これまでのキャンプで感じた思い」、「職員の証し」、「参加者・スタッフとも個々の目線に立った意見や想い」等が挙がり、参加者の感想を聞いて、私たちの思いがそれなりに伝わった感触が得られました。
キャンププログラムが終了し、その後のオプショナルツアーでは、キャンプ参加者全員で、浜松名物のうな重を食べて、浜名湖を一望するロープウェーに乗りました。たった四日間でしたが、参加者同士すっかり打ち解け別れ難い様子には、お世話してよかったとつくづく喜びを感じました。
(恵川菜奈子報/浜松十字の園)

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