【4613号】2006年度西中国教区 部落解放現場研修会

標記研修会が二〇〇六年九月二四日~二五日、広島市の広島キリスト教社会館で行われた。講師に部落解放同盟福山三吉支部長の三浦昇一氏をお迎えし、「私の戦後、部落解放運動史」と題してご講演いただいた。三浦氏は敗戦直後の広島県福山市で解放委員会広島県東部支部の結成に参加され、地域の子ども会活動や同和教育運動などに粘り強く取り組んでこられた方である。特に講演では、氏が最前線に立って闘ってこられた、福山結婚差別事件、吉和中学校での差別授業事件などの差別糾弾闘争についてお話しくださり、戦後の解放闘争の歴史について明らかにしてくださった。同時に無関心・無知から来る差別が如何に人の「命」を損なうものであるかを教えられた。講演の始めのほうで氏が解放運動に関わる契機の一つになった、親戚のお兄さんの自殺という痛ましい出来事をお話しくださった。その中で「差別が人の命を奪うものであることは今も昔も変わらない」と言われた言葉が心に深くつき刺さってくるように感じた。私たちはどれだけこのことを理解して、日々生活し、言葉を発しているだろうか。自らに厳しく問わなければならないと感じた。最後には「同情的」にではなく自らの問題として「一体的」に差別問題に関わる姿勢が差別をなくしていくためには大切であることを言われ、参加者に深い示唆を与えてくださった。時間の関係で質疑応答ができず残念であったが、二日目の全体会などで参加者同士で講演を振り返り語り合う時が与えられ、実り多い研修会となった。
(三吉小祈報)

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