【4619号】”Go to the People”~キリスト教医療ミッションの現場から~①

JOCS 日本キリスト教海外医療協力会

人々の中へ行きなさい。
人々の中に住みなさい。

私が昨年四月以降訪れたJOCSの活動の一端をご紹介したいと思います。まずはバングラデシュとカンボジアです。
第一に、バングラデシュ。初めて派遣されたワーカーは、吉野美重子医師(一九七六年)です。71年の独立戦争で三〇〇万人の血が流されたイスラム教国。自然災害が日常茶飯事で、世界の最貧国の一つ。現ワーカーの宮川眞一さん(内科医)は、少数民族の住むチッタゴン丘陵のキリスト教病院(ハンセン病施設も併設)に所属し、地域保健プロジェクトを担っています。
バングラデシュでは日に数回起こる停電の暗闇に、手術を中断せざるを得ず、(自家発電機が壊れたままの)国立病院では丈約1mの巨大ろうそくで手術を続ける医師・看護師は、命の危機に瀕する患者と日々向き合っています。07年一月の総選挙(延期)に際して多数の人々の命が奪われたとのニュース。「貧・病・争」が隣り合わせの国で、命の問題は「切実」な事柄です。
第二に、カンボジア。JOCSとカンボジアとの関わりは一九八九年、堀澤六郎医師・柳澤理子保健師の派遣から始まります。ゆったり流れる空気と僧侶が道行く上座仏教の国カンボジア。しかし、二〇〇万人近くが虐殺されたといわれる暗黒のポルポト時代。地雷と不発弾。人身売買、エイズ、ストリートチルドレンなど今もまだ戦争の後遺症に苛まれています。
タケオ州プレイカバス郡の病院兼保健所。元JOCS奨学生の保健所長は、結核やHIV/AIDSへの取り組みと地域の保健医療(母子保健分野も含め)のため、日々奮闘しています。私たちの協力がここに生きています。
JOCSは同地域で、安全な出産を目指すためTBA(伝統的助産婦)たちの教育訓練を行いました。カンボジアの農村では九割が自宅出産です。活動の担い手は諏訪惠子さん(看護師)と現地スタッフです(06年十二月にプロジェクト終了)。草の根の人々の命と関わる。それは私たちの使命です。
しかしながらそれぞれの現場(異教の地)では私たちの限界や困難にも直面し、「私たちは誰か? 何をする団体か?」が問われ、試されていることも事実です。
最後に、JOCSの活動のスピリットを表す詩をご紹介します。
“Go  to  the  People” (人々の中へ行きなさい)
人々の中へ行きなさい。人々の中に住みなさい。人々を愛し、人々から学びなさい。人々が知っていることから始めなさい。人々が持っているものの上に築きなさい。
しかし最も優れた指導者の、その仕事が完成した時、その仕事が終わった時に。人々はこう言うでしょう。「我々がやったのだ」と。
次号では、他の活動地域のことをお知らせしたいと思います。
(大江 浩報・JOCS総主事)

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