【4621号】世界化とキリスト教化

両国国技館には、優勝力士の写真「優勝額」三二枚が優勝順に掲げられているが、初場所前に、貴乃花の額が降ろされたことにより、日本人横綱の額が全て消えてしまった。
一方、土俵ではモンゴル勢を筆頭に、ロシアほか多彩なお国ぶりで、「バルト」まで登場。
この現状を、相撲が世界に広まったと見るか、国技の相撲が世界に乗っ取られたと考えるべきか…。
我がキリスト教は、中近東の片隅から始まり、使徒たちの命懸けの伝道で、地中海沿岸からヨーロッパ全体を、表現は悪いが占領するかのように広がっていき、クリスマスも、ローマの宗教「ミトラ」を乗っ取ったもの。
二年後には、日本伝道開始一五〇年を迎えるが、未だにクリスチャンが全人口の一%未満の現状から、ある有名なカトリック信者のA氏(故人)が「福音の和服仕立て」との持論を展開したが、それは、日本人に受容され易い福音を模索するかのようであった。
確かに、ご利益宗教的キリスト教もあるが「何が、人を永遠に真に生かすのか」を考えると、地上の力・恵み・ご利益の限界を思わざるを得ない。
真の福音の伝道と教会の成長。それらの総合としての日本キリスト教化には、まだまだ長い年月が必要だろうし、まず私たち自身が、更にみ言葉に聴き、もっと主に乗っ取られることが必要ではないか…。
(教団副議長 小林 眞)

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