日本キリスト教協議会(NCC)では中国委員会を中心に、第3回中国基督教両会訪日団、TSPM議長の Ji Jianhong(季剑虹)議長を団長として総計十名を、二〇〇七年四月十九日(木)から二六日(木)の八日間にわたり、東京地域と関西地域にお迎えし、様々な催しを通して日本のキリスト教界との交流の時を持った。今回の訪日団は一九八四年と一九九九年の訪日団についで八年ぶりとなる。また二〇〇四年の第三回NCC訪中団の答礼としては三年目にあたった。
今回の中国基督教両会訪日団の特徴は、CCC議長ではなく、TSPM議長が団長となり、そのメンバーも四〇歳台の方々が殆どで中国各地からのCCC及びTSPMの代表者であった。団長の Ji 氏は今年で引退と聞いているので、指導者世代交代の引継ぎになっていたと思う。
NCCと中国基督教両会とは二四年間に渡り信頼関係を築いて来たので、何よりもこの訪問は唯一の両国キリスト教関係者交流のパイプとしての意義が大きい。訪問先は、地方教会礼拝を始め、キリスト教主義幼稚園、学校、病院、施設、団体など、二〇箇所近く及んだ。
短い滞在期間の中で、お互いに顔が見えること、そして肌で感じあい、中国と日本は「気持ちが通じ合える」親密さを感じることができた。人事交流促進を提案したところ、先方からも、お互いに文章で取り決めて進めましょうという返事を頂いた。また北京オリンピック開催時には中英の聖書を頒布することを明言していたので、将来、中国基督教両会の働きが更に促進されることを期待したい。
NCCとしては輿石議長、山本総幹事、真野職員と通訳の薛(シュエ)牧師が受け入れ責任の窓口になり、その他、多くの方々の協力を得て、このように成功裡に終えたことを心から感謝したい。詳細は何らかの形で記録として印刷物にしたいと願っている。
*中国基督教協会(CCC)+中国三自愛国運動委員会(TSPM)
(渡部信報/日本キリスト教協議会 中国委員会委員長)