【4629号】教区コラム 九州教区

一つの教会の明かりも消すことなく
西畑 望

九州教区の規則集の目次を眺めると、そこには「教会互助規則」「教師厚生費特別会計規則」「教師隠退慰労金制度規則」「教職家族教育資金等貸出規則」「教会貸出規則」「教会整備資金規則」「教会緊急援助規則」との規則を見出すことができる。教区諸規則の中で半分強が互助、援助に関する規則が占めている。それらは、教師の謝儀保障を行う教会互助であり、教師または家族の長期療養に対する支援、一〇年以上教区で勤めて隠退した教師への慰労金であり、また、教師家族の教育資金等に要する貸出、さらには教会の建築、教師招聘のための貸出、教会の土地取得または建築のための返還不要な支援、そして、天災等の不慮の災害に対する迅速性を重んじた教会支援のためのものである。これらの規則は古いもので一九六〇年代から作られたものがある。九州教区は決して全てに充分であったとは言えないが、これらの制度を必要とし、それによって存続してきた教会の群れである。諸先輩方の苦労と英知、そして祈りによって続けられてきたこれらの制度を大切にしたい。地方の教区では、過疎化と高齢化が進む地域にあって、都会の教会からは「教会の体をなしていない」と見られる。たとえ会員数が一〇数名の教会であっても、その地域においては一つ一つが大切な拠点教会なのである。教団の財政問題が取りざたされるが、一つの教会の命の重たさに向き合わなければ、単なる切り捨ての論理だけが残るように思う。
(九州教区総会議長)

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