去る五月三〇日(水)、宣教協力協議会(CoC)全体会議において正式にCoCの解散が決議され、今後北米の宣教師受け入れについては、日本基督教団が引き継ぐことも併せて決議された。
このCoC解散に伴い、第35総会期世界宣教委員会は、北米宣教師受け入れに関する責任を担うため、世界宣教委員会の下に宣教師人事委員会を新しく設置した。このことは、第一回世界宣教委員会開催の報告(教団新報四六二二号)ですでに触れたが、六月四日(月)、第二回の宣教師人事委員会で正式に委員会組織が決定し、いよいよ動き出した。委員長は木下宣世教師(世界宣教委員会委員長、西千葉教会)、書記は上内鏡子教師(世界宣教委員会書記、神戸イエス団教会)、委員三名は岡村恒教師(大阪教会)、田中弘志氏(女子学院院長、宣教協力学校協議会)、棟居勇教師(好善社理事長)、陪席者がウェイン・ジャンセン宣教師(東京神学大学)である。
この委員会は宣教師人事に関わる。北米教会の宣教師に加え、従来世界宣教協力委員会が関わってきた北米以外の受け入れ宣教師についても引き続き責任を負う。現在、教団には受け入れ宣教師が約八〇名登録されている。
委員会の役割は、派遣元の海外諸教会と派遣先である教団の教会や学校などの諸団体との間に立って信頼関係を作りながら受け入れ宣教師の人事を司ることである。いわば、世界のキリスト教と国内のキリスト教をつなぐ窓口としての任務を負っている。今後、神の国の大きなビジョンを持ち、世界宣教の働きをなしてゆきたい。
特に、第二回宣教師人事委員会では、宣教師と教団諸教区や諸教会との関係の中で、宣教師の個人的な信仰生活を豊かにし、更に、関わる教会が宣教師を通して互いの課題を担い合うことが、世界宣教の力になるのではないかという意見が交わされた。これが、当委員会の大切な使命であろう。
(上内鏡子報)