第二回国際関係委員会が、九月六日に教団会議室で行われた。委員五名中三名が出席した。
前回議案関係報告を承認した後、議事に入った。「宣教協力協議会留学生委員会の奨学金制度の引き継ぎ」の件を付託していた実務委員会が七月十九日に行われ、作成された「日本基督教団エキュメニカル協力奨学金規定」を承認した。二〇〇八年度募集要項一式を添えて世界宣教委員会に回付される。
「南西ドイツ宣教会(EMS)青年部ボランティアプログラム」がドイツで十月から翌年四月までホームステイ形式で開催される。早急に参加者を募るものの、開催期間に日本側にとっては問題があることを先方に申し送ることにした。また、九月からEMSとの協力関係で京都のNCC宗教研究所で開催されている宗教間対話研修プログラムに四名のドイツ人が参加することが報告された。研修プログラムの一環として日本基督教団の教会で実習が行われる。
後半はヨルダンのアンマンで開催された「EMSの青年ワークショップ」に参加されたお二人の報告会を行った。八月二六日から九月八日まで、戦争で両親を失ったこどもたちの施設であるシュネラースクールにおいて八カ国二〇名の参加者が共に作り上げるワークショップというスタンスで行われた。会期中、中間でのプログラム見直しや提案を活発に取り入れ、各国の教会事情、異文化理解、中心課題のプレゼン等や協議が行われた。各々の特徴の紹介に止まらず、ムスリムとクリスチャンの相互理解を課題としたり、紛争の原因は固まった偏見や思考であり信念や言葉の違いであることを理解したりしながらお互いの壁を低くしていく研修が行われた。人間の感情として空気の汚い所では平和はできない、という言葉が印象に残ったとのこと。小倉沙央里さんは自分の身近な紛争の解決から生かしたい、馬杉翠さんは平和の本質である信仰につないで歩みたいと結ばれた。公開したいと思わせられた報告会だった。
次回は十月二五日の予定。
(稲垣裕一報)