伝道キャラバンで用瀬教会を訪問した。「わたしたちは週4日教会に来ています。女性信徒がお昼を作ってくれて牧師館の台所で食事をしています」と話して下さり、牧師館を案内してくださった。
牧師館に上がるように言われて戸惑った。この教会の牧師は葉以潔先生で、中国出身の女性牧師だからだ。お昼に皆で食事をする台所のみならず、居間や寝室兼書斎まで案内されて驚いた。見事に整理されている。葉牧師が着任後、平屋の家付きの土地150坪を購入、この家が新牧師館として信徒たちの力で見事にリフォームがなされた。
葉牧師は中国上海の家の教会の出身だ。祖母は100歳で召された。伝道熱心で、葉牧師のために祈り続けられたが、天に召された。尊敬する祖母の教えは「清貧」。この教えを固く守る葉牧師の生き方に教会員のみならず地域社会でも感動と尊敬を集めていると聞かされた。「葉牧師が全てを献げて教会に仕えている。だから自分たちも財と奉仕を惜しまない」と、週4日教会に来て奉仕し、主の恵みを受けて熱く信仰生活をする信徒の群れだ。葉牧師から日曜日から土曜日まで毎日朝、御言葉が配信され、その御言葉を聞いて信徒の一日の生活が始まるという。
葉牧師が赴任して4年間に17名が受洗、教会の土地は300坪に広がり、納骨堂も建てた。人口4300人の山に囲まれた用瀬町に御言葉の力で教会が成長している姿を見て感動した。
(教団総会議長 石橋秀雄)