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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4644号】2・11メッセージ

2008年2月9日

国民の祝日に関する法律(以下、祝日法と記す)では、二月一一日は『建国記念の日』として「建国をしのび、国を愛する心を養う」となっていますが、そもそもこの日は、日本神話に登場する神武天皇の即位の日『紀元節』に由来しています。
つまり、日本の国は天皇によって建国され、その国を愛する心を養う、というのが『建国記念の日』なのです。
祝日法の改定によって二〇〇七年からは四月二九日が『昭和の日』と制定されました。『海の日』は明治天皇に由来し、『春分の日』『秋分の日』『文化の日』『勤労感謝の日』『天皇誕生日』等、国民の祝日には天皇や皇族と関連して定められているのがあります。天皇制が一般市民の日常生活から切り離されないよう浸透させているのです。
こうした市民生活であからさまに強制的に押しつけてきたのが『日の丸・君が代』です。ここには憲法で保障された「思想・良心の自由」(一九条)、「信教の自由」(二〇条)が否定され、この強制に反対した公立学校の教職員らが罰則を受けるという状況にまで至っています。こうした「思想、良心・信教の自由」への弾圧は国連で制定された『世界人権宣言』をも否定する行為です。
日本基督教団では二月一一日を「信教の自由を守る日」として位置づけ、各地で「二・一一集会」等を開催し、『建国記念の日』の祝日に対して異議を訴えると共に、かつて天皇を君主とした自らの歩みを悔い改めています。
私たちは、「イエスは主なり」(第一コリント一二・三)と告白するキリスト者です。
それゆえ主の言葉にとどまる弟子として「真理はあなたたちを自由にする」(ヨハネ八・三二)に立って、『信教の自由を守る』意味を今一度確認し、恵みの中に過ごして参りましょう。
日本基督教団 社会委員会

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