二〇〇七年十二月五日(水)午前十一時より、第四回宣教師人事委員会が開かれた。
世界宣教委員会に所属する他の委員会の報告を受けた後、個々の受け入れ宣教師の人事事項を検討した。その後で、今後の宣教師受け入れの方針なども含めた話し合いがなされた。
当面の課題は、すべての受け入れ宣教師の人事手続きを統一し、任期中のサポートのあり方なども再検討することが最重要と考えられている。
まず、「受け入れ宣教師人事手続きに関する件」について、これまでCoC(宣教協力協議会)と教団の宣教師受け入れ手続が異なっており、人事評価はCoCのみが行ってきた。そのため、人事評価制度を再構築するに至り、現在は作業部会を組織して継続的に検討している。その過程で、今回具体案が提出された。この制度は全ての宣教師に適用される。また、評価という表現の誤解を避けるために、例えば宣教師本人からの「成果」報告書というふうに、積極的な意味合いを込めた表現に改める。従来の人事手続きの基本を踏まえながら、積極的な宣教師の受け入れ体制が整うように願う。
最後に、今後の宣教師受け入れ政策を検討するための意見交換がなされた。
現在の宣教師受け入れ状況は、曲がり角にきていることが確認された。宣教師(教育)は毎年減少する傾向にある。宣教師たちが、キリスト教主義学校で働く環境も決して宣教の業を最優先に考えられているとは限らないのが現状である。同様に、宣教師(宗教)も減少傾向にある。教団が宣教師に求める資質を含め、宣教師の受け入れ政策全般に関して再考する時期に入っていると考えることで、委員の意見が一致した。
ちなみに、前委員長の下に組織されていた世界宣教協力委員会では、二〇〇二年に「世界宣教に関する基本的見解二一」が策定された。しかし、その後CoCの解消という大きな組織変更もあり、これを改定する必要があることを確信した。 (上内鏡子報)