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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4644号】教区コラム 兵庫教区

2008年2月9日

信頼に基く互助・連帯
川上 盾

「教師制度問題」「『合同のとらえなおし』の問題」「自然災害の中での教会の課題」…兵庫教区が提起し続けてきた宣教の課題がある。しかし兵庫教区が直面するもうひとつの課題として、他の多くの教区とも共通する「教会の互助・連帯」の課題が挙げられる。
兵庫教区は一県一教区、一一〇の教会・伝道所があるが、地域性は多岐にわたっている。阪神・神戸・播州・但馬の四地区に分かれており、このうち播州と但馬の両地区は地区活動が盛んであるが、阪神・神戸のいわゆる「都市部」では地区活動がなかなか進展しない(なお、神戸地区に含まれる淡路島の諸教会では密な連帯が保たれている)。これは互助・連帯の必要な地域と、連帯なしに単独で存立可能な地域との「意識の温度差」によるものだが、教区全体の互助・連帯を進めるためには、回り道のように思えても、これら都市部での諸教会のつながりの回復を目指すことが必要であろう。
この現実を何とか変えようと、地道な活動が重ねられている。〇七年度は、教区総会で北海教区の連帯の歴史に学ぶ時を持ち、但馬地区で信徒大会が開催され、二つの小規模教会の改築、建物取得(共に単独では困難であった)への協力がなされてきた。
教団や教区における問題提起を続けながら、同時に信頼感に基いた互助・連帯の意識を育てていく、その舵取りの難しさを感じているが、この課題を克服する道のりにこそ祝福があると信じている。
(兵庫教区総会副議長)

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