▼説教テープを再生したら、前後の讃美歌も入っていた。久し振りに自分の讃美歌を聞き、滅入ってしまった。昔に比べて大分上達したと自惚れていたが、思い込みだったらしい。▼「君の歌は犬吠埼のネギだ」と揶揄されたことがある。その意味は、「銚子(調子)の外れ、(ネギには)ふしがない」。「礼拝のテープが楽しみです」と言ってくれる会員もあるが、もしかして、下手な漫才よりも笑えるという意味かも。▼次の週、しかし、歌わないわけにはいかない。一歩下がり小さい声で歌ったら、余計に歌えない。下手だからこそ、ちょっとでもやり方を変えると具合が悪い。開き直って、普段通り大声で、銚子の外れで…何とも。▼「信仰なくし て信仰を学ぶことは、節のない歌をうたうようなものだ。…『言の葉の木』、ル・グゥイン」。讃美歌は勘弁して貰うしかないとして、信仰なくして福音を語っても、伝道は出来ない。教団の伝道が奮わないについては、教団が、教師が信仰(告白)に生きているかどうかが問われる。